OSのブートプロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:18 UTC 版)
「マジックナンバー (メッセージ)」の記事における「OSのブートプロセス」の解説
LILOとはLInux LOaderの略であり、Linuxで用いられているブートローダの一種である。LILOを使用している場合、ブートプロセス中にLILOの各文字が順番に表示されるようになっており、ブートエラーが発生するとその段階で表示の更新が停止する。表示された内容によって、ブートプロセスがどこまで進行したか、どのような理由によってブートプロセスが停止したかが判断可能となっている。表示内容とブートプロセスの進行状況との対応は以下の通りである。 表示内容プロセスの進行状況L 第1ステージのブートローダの読み込みが完了したことを示す。 LI 第2ステージのブートローダの読み込みが完了したことを示す。 LIL 第2ステージのブートローダの実行が開始されたことを示す。 LILO ブートローダの実行が完了したことを示す。 上記以外に、第2ステージのブートローダ実行後、ブートローダの実行が完了するまでの間は、 LIL- や LIL? などのようにメッセージが細分化されており、そのメッセージに応じてブートプロセス停止理由が判断可能となっている。 LILOに限らず、OSのブートプロセス、とくに第1ステージのブートローダのプログラムは512バイトという制限を持つマスターブートレコードに収める必要があり、そのサイズ制限の影響を受けて、このブートプロセスにおけるエラーメッセージは非常に限定されたものとなる。第2ステージ以降のブートローダにはこのような制約はないが、第1ステージにおけるメッセージとの整合性を考慮したメッセージとすると、LILOのような簡素化されたメッセージとなる。
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