七尾線
(Nanao Line から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 00:45 UTC 版)
七尾線(ななおせん)は、石川県河北郡津幡町の津幡駅から、石川県七尾市の和倉温泉駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
注釈
- ^ 新幹線開業で他のJRの在来線と一切接続しなくなった例は、東北新幹線全通で並行在来線である東北本線の一部区間が経営分離されたことにより、新幹線のみの接続路線となった八戸線や完全な飛び地路線となった大湊線に次ぐものである。なお前述の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業により城端線・氷見線も一体として他のJR西日本の在来線と接続しなくなった。
- ^ 福井県にかかる大聖寺駅 - 敦賀駅間はハピラインふくい
- ^ 「狭軌」と断りがついているのは、標準軌在来線で全線交流電化されている博多南線が存在するため。
- ^ ただし七尾線以外のSFによる使用可能エリアは連絡運輸の関係から石川県内・富山県内で乗降りする場合に限る。両県以外との間の利用はICカードで運賃精算ができないため乗車当日にICカード決済できる有人駅の近距離券売機であらかじめ購入するか出場時に全額現金で支払ったうえで入場取消してもらうかになる。また、和倉温泉駅は対応区間ではあるが、普通列車は全列車のと鉄道が運行しているため、特急列車を利用する場合(特急券を所持している場合)に限り利用できる。誤ってタッチしてのと鉄道の列車に乗車した場合は車内でのと鉄道の運賃を全額現金で精算したうえで和倉温泉駅・七尾駅で入場取消をしてもらう。金沢方面からICカードを利用し七尾駅でのと鉄道に乗換える場合は七尾駅で出場したうえで新たにのと鉄道の券売機または車内で七尾駅からの運賃を支払う必要がある。そのため事前に和倉温泉駅まで切符を購入した場合とは運賃が異なり金沢駅からだと10円、徳田駅からだと140円高くなる。またICOCAポイントは七尾線内相互間で乗降する場合のみ対象になる。
- ^ なお特急「能登かがり火」「花嫁のれん」と特急「しらさぎ」を金沢駅で乗り継ぐ場合は金沢駅 - 敦賀駅(制度上は近江塩津駅だが停車しない。)間のみ適用され、米原・名古屋方面に行く場合またはその逆の場合は金沢駅で分割した特急券・グリーン券が必要になる。また金沢駅で指定席(グリーン車を含む。)と自由席にまたがって乗り継ぐ場合は全区間指定席を利用したものとみなされて指定席特急料金で計算し、指定席特急券として発売される。グリーン車指定席と普通車指定席を乗り継ぐ場合は座席指定料金に相当する額を減額する。
- ^ そのため七尾線の特急に乗車して津幡駅を通過し、金沢駅で折り返して石動、高岡、富山・城端線・氷見線方面に行く場合またはその逆の場合は、折り返し区間内で途中下車をしない場合であっても金沢駅で分割した乗車券を発券してもらうか、営業キロが100キロを超える場合は津幡駅 - 金沢駅間の往復乗車券を購入するかのいずれかが必要になる。金沢駅を始発駅とする七尾線またはあいの風とやま鉄道線までの乗車券及び津幡駅 - 金沢駅間の往復乗車券は、JR及びあいの風とやま鉄道の窓口・自動券売機では発売できないため、車掌から購入するか、金沢駅の精算窓口で購入するかのいずれかになる。
- ^ 消耗品である直流電動機で使用するカーボンブラシなど。東日本大震災による福島第一原発事故の影響で、JR西日本にカーボンブラシを供給していた浪江日立化成が避難指示圏内に入り操業不能になったことから、予備品の枯渇でJR西日本内電化路線の大半で間引き運転を強いられる恐れがあった[24]。
- ^ 誘導電動機を用いる521系は供給の途絶したカーボンブラシを使わないため、乗り入れが検討されたものである[24]。
出典
- ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、21頁。
- ^ a b c d “JR西日本七尾線 華やかに電化開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1991年9月3日)
- ^ “「大幅変更なし」 七尾線など、新幹線開業後も”. 北國新聞 (北國新聞社). (2012年1月28日). オリジナルの2013年6月18日時点におけるアーカイブ。 2020年1月20日閲覧。
- ^ a b c d 『七尾線でICOCAがご利用いただけるようになります! e5489 で「チケットレス特急券」「eチケットレス特急券」を導入します!』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g “変わる能登の鉄路 JR七尾線・イコカ利用開始、高松駅は無人化、全車両ワンマン化”. 北國新聞. (2021年3月14日). オリジナルの2021年3月14日時点におけるアーカイブ。 2021年3月14日閲覧。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 七尾線は「飛び地」に - 北國新聞 2011年12月29日3面
- ^ 和倉温泉への特急存続 知事要請にJR社長前向き 石川 Archived 2011年11月3日, at the Wayback Machine. - 朝日新聞 2011年11月3日
- ^ JR七尾線の特急列車 新幹線開業後も継続(石川県)[リンク切れ] - テレビ金沢、2014年1月28日
- ^ “北陸本線・七尾線 特急列車の列車名決定について 「ダイナスター」「能登かがり火」”. JR西日本 (2014年10月7日). 2014年10月15日閲覧。
- ^ a b 『2022年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2021年12月17日 。2022年1月1日閲覧。
- ^ “北陸を代表する「七尾線観光列車」について”. JR西日本 (2014年7月7日). 2014年10月14日閲覧。
- ^ “七尾線観光列車の列車名決定について 「花嫁のれん」”. JR西日本 (2014年9月29日). 2014年10月15日閲覧。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ 『新幹線と在来線特急列車との「乗継割引」の終了について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2023年9月22日。 オリジナルの2023年9月22日時点におけるアーカイブ 。2023年10月2日閲覧。
- ^ おトクな特急料金│きっぷのルール:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- ^ 『在来線特急料金の一部見直しについて』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2022年9月2日。 オリジナルの2022年12月5日時点におけるアーカイブ 。2023年1月28日閲覧。
- ^ 交通新聞社『JR時刻表』2024年2月号
- ^ a b c d 『2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月18日閲覧。
- ^ a b “ICOCA、使い方知って 七尾線で利用開始前に”. 北國新聞. (2021年3月12日). オリジナルの2021年3月12日時点におけるアーカイブ。 2021年3月12日閲覧。
- ^ ご利用方法変更のお知らせ - 西日本旅客鉄道株式会社七尾駅長 2023年7月24日付けの七尾線各駅の掲示
- ^ キハ40+キハ47が,のと鉄道に乗り入れ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年9月25日
- ^ 『石川全区間ICOCA利用可能に JR七尾線、きょうから』(2021年3月13日付北國新聞朝刊5面)2021年3月13日閲覧
- ^ a b “京阪神のJR間引き運転、回避へ 被災工場の部品にめど”. 朝日新聞 (2011年4月6日). 2019年6月22日閲覧。
- ^ 2011年4月2日 日本経済新聞地方経済面 北陸 8面
- ^ 『七尾線への新しい車両の導入とICOCAサービスの開始について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2019年9月10日 。2019年9月10日閲覧。
- ^ a b 『2020年秋ダイヤ修正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2020年9月4日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月18日閲覧。
- ^ 七尾線用415系C07編成が赤色塗装で出場交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、2010年2月18日
- ^ 413系B04編成が赤色単色化される - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp 2015年4月9日
- ^ 旅客流動調査結果について (PDF) - 第7回石川県並行在来線対策協議会幹事会
- ^ 第7回石川県並行在来線対策協議会幹事会の資料をもとに一部を修正して作成した
- ^ 鉄道利用調査(5月29日(火曜日)実施)へのご協力をお願いします - 石川県
- ^ a b “データで見るJR西日本2014 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成25年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2015 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成26年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2015年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2016 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(平成27年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2016年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2017 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2016年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2018 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2017年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2019 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2018年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2019年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2020 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2019年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2020年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ “データで見るJR西日本2021 > 区間別平均通過人員および旅客運輸収入(2020年度)” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 56. 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f 『日本全国諸会社役員録. 明治40年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d e f 『日本鉄道史』中篇 pp.598-599(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d 『日本鉄道史』中篇 pp.601-602(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「停車場設置」『官報』1901年06月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「停車場設置」『官報』1902年06月28日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「運輸開始及哩程更正」『官報』1904年11月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 記念スタンプ「逓信省告示第1951号」『官報』1935年7月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第287・288号」『官報』1935年7月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 日本国有鉄道営業局編、『国鉄線』第14巻2号通巻117号(24頁)、1959年(昭和34年)2月、交通協力会
- ^ 「七尾線 ディーゼル動車化 十五日から営業運転開始」『交通新聞』交通協力会、1958年12月12日、1面。
- ^ 『世界の鉄道』1975年版、178頁
- ^ 『世界の鉄道』1975年版、179頁
- ^ 『データで見るJR西日本 2001』西日本旅客鉄道
- ^ “92・3ダイヤ 話題を追って(3) JR西日本 和倉温泉乗り入れ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年3月3日)
- ^ 赤色となった415系C07編成が運用に入る - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年2月19日
- ^ 『東北地方太平洋沖地震に伴う車両保守部品の不足による列車運行について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2011年3月25日。 オリジナルの2011年4月9日時点におけるアーカイブ 。2022年1月2日閲覧。
- ^ 『車両保守部品の不足に伴う列車運転計画の見直しについて』(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2011年4月6日。 オリジナルの2011年12月16日時点におけるアーカイブ 。2022年1月2日閲覧。
- ^ 七尾線で「七尾とうはくん号運転開始 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月28日
- ^ 「【能登半島地震】IRいしかわ金沢―津幡運転再開 七尾線金沢―高松も」『北國新聞』北國新聞社、2024年1月3日。2024年1月4日閲覧。
- ^ JR七尾線一部運転再開へ 高松―羽咋間、15日から 産経新聞、2024年1月11日
- ^ a b 七尾線の今後の運転計画について (PDF) - 西日本旅客鉄道
- ^ 「七尾-和倉 2月中旬再開」『北國新聞』北國新聞社、2024年1月19日。2024年1月21日閲覧。
- ^ 『七尾線の今後の運転計画について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2024年1月31日 。2024年1月31日閲覧。
- ^ 七尾線 運転状況と今後の運転計画について(1/18現在) (PDF) - 西日本旅客鉄道(北陸エリア 運行状況)
- ^ 北陸エリア 運行状況((2024年1月22日)05時19分現在) (PDF) - 西日本旅客鉄道(北陸エリア 運行状況)
- ^ 件名 七尾線の今後の運転計画について 西日本旅客鉄道、2024年2月15日
- ^ “国鉄北陸 No.1601” (PDF). 国鉄労働組合 北陸地方本部 (2020年7月8日). 2021年11月5日閲覧。
- ^ “「ハナミズキ」がJR七尾線7駅の駅メロに!”. 一青窈オフィシャルサイト (2015年4月1日). 2019年7月27日閲覧。
- ^ “「ハナミズキ」駅メロに JR七尾線7駅、来月から”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2015年3月27日) 2019年7月27日閲覧。
七尾線と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 七尾線のページへのリンク