NKT-IKBUとチベット仏教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:10 UTC 版)
「ニュー・カダンパ・トラディション」の記事における「NKT-IKBUとチベット仏教」の解説
ゲシェ・ケルサンは、インドとチベットの仏教の代弁者としての地位からは完全に外されてはいるが、NKTという組織が、ダライラマからの政治的、または聖職的な権限をまったく受け入れる必要がないということを勘案すると、NKTがチベット当局に対し、なんら劣った存在であると言えないのが現状である。そして、NKTは、彼らの組織を、『チベット仏教』とは表現せず、『チベットとの歴史的なつながりを持つ大乗仏教』と表現しており、ここには、修練者達が、チベットの文化や習慣を勉強しなくても、それぞれの国の文化や社会に合わせて仏法、つまり仏陀の純粋な教えを勉強することができるようにという望みが込められている、と言われている。 自組織を”純粋なチベット系統”と表現している一方で、”チベットの仏教、文化、そして政治からの完全に分離、独立した立場にあるという矛盾点に関しては、”ツォンカパの純粋な系統ということと、チベット仏教ではないということには、まったくの矛盾はなく、これは、ロシアで生まれた子供がアメリカにわたり、後になって”自分はアメリカ人で、ロシア人ではない”と表現するのと同じである、という見解を示している。
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