MicroEMACSとは? わかりやすく解説

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MicroEMACS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 07:37 UTC 版)

MicroEMACS
LinuxでのuEmacs/Pk 4.0.15
開発元 デイブ・コンロイ (Dave Conroy)、ダニエル・M・ローレンス (Daniel M. Lawrence)
初版 1985年 (40年前) (1985)
最新版
4.0 / 1996年3月20日 (28年前) (1996-03-20)
最新評価版
5.0
プログラミング
言語
ANSI C
対応OS クロスプラットフォーム
種別 テキストエディタ
ライセンス ソースアベイラブル・ソフトウェア(社内での商用利用は許可されている[1]
JASSPA: GPL-2.0-or-later
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MicroEMACSは、コンパクトで、移植性のあるEmacs風のテキストエディタである。1985年にデイブ・コンロイによって開発され、その後ダニエル・M・ローレンス(1958年-2010年[2][3])によってメンテナンスされた。MicroEMACSは、多くのOSに移植された。その中にはCP/M[4]MS-DOSMicrosoft WindowsVMSAtari STAmigaOSOS-9NEXTSTEPなど多くのUNIX系OSが含まれる。

MicroEMACSには派生版も存在し、よりGNU Emacsと互換性があるmgなどがある。また、MicroEMACSには、現代のエディタとの関係も見られる。viクローンであるvileは、MicroEMACSの古いバージョンから派生したものである。

ワシントン大学のシンプルなテキストエディタPicoは、MicroEMACS 3.6をベースにしていた。Picoの機能とインタフェースは、ライセンス条件が曖昧だったため、後に自由ソフトウェアのクローンであるGNU nanoでエミュレートされた[5]

Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルズは、ヘルシンキ大学の学生時代からMicroEMACSのユーザーであった[6]。また、トーバルズは自身でカスタマイズしたMicroEMACSのフォークをメンテナンスしていた[7][8]

出典

  1. ^ Daniel M. Lawrence (March 20, 1996). MicroEMACS Manual. p. 1. http://www.aquest.com/emacs.pdf 
  2. ^ le_trombone (June 9, 2010). “Daniel M. Lawrence, 1958 - 2010”. April 20, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。January 11, 2012閲覧。
  3. ^ R. Earle Harris. “The Open Rho Project”. January 11, 2012閲覧。
  4. ^ ftp.funet.fi:/pub/cpm/editors/”. www.commodore.ca. 6 February 2018閲覧。
  5. ^ Man page for Alpine pico(1)”. Debian Manpages. 4 August 2020閲覧。
  6. ^ An Interview With Linus Torvalds: Linux and Git”. tag1consulting (28 April 2021). 28 April 2021閲覧。 “"I use this abomination called "micro-emacs", which has absolutely nothing to do with GNU emacs except that some of the key bindings are similar."”
  7. ^ uemacs/uemacs.git - Micro-emacs”. git.kernel.org. 6 February 2018閲覧。
  8. ^ Rzeszótko, Jarosław (October 16, 2006). “Stifflog - Stiff asks, great programmers answer”. November 24, 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月8日閲覧。

外部リンク




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