セキトリハナガイ
セキトリハナガイ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Lirophora latilirata (Conrad, 1841)[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Chione latilirata (Conrad) Venus latilirata Conrad, 1841 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
セキトリハナガイ(関取花貝)[2] | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Imperial venus[3] |
セキトリハナガイ (Lirophora latilirata)は、マルスダレガイ科に属する二枚貝で、アメリカ大陸東沿岸に生息する[3]。
外観
貝殻は殻高約4cm以下で厚みがあり、ふくらむ。表面にはとても太い輪肋が殻頂に向かって巻かれるように7重ほどめぐらされる。表面は象牙色地に3条の褐色の放射線や斑点が認められることが多い。内面は前後に閉殻筋痕があり、套線の湾入は深くない。復縁にはとても細かいギザギザがある。蝶番部の主歯は3歯[4][3]。 本種の外観はアツハナガイLirophora paphia[5]と似ていて、海洋生物種の世界登録簿では学名Lirophora latilirataは化石種にあてられている[1]。分子系統解析によるLirophora属の分岐図を下に示した[6]。
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Jun Chen (2011)らによるハナガイ亜科Chioninaeの分子系統図より[6]、セキトリハナガイ関連の略図 |
分布
米国東岸ノースカロライナ州のハッテラス岬からブラジルにかけての水深20-50mの砂底に生息する[7]。なお本種に近いアツハナガイLirophora paphiaはフロリダ以南に分布する[8]。
化石
米国東岸メリーランド州のカルバート層から中新世の化石が見つかっている[9]。
人との関係
ホタテガイ漁のトロール網にかかることが多い。旧属名のChione(キオネー)は雪の女王の意味。
出典
- ^ a b “Lirophora latilirata”. WoRMS. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b “生物名の学名と和名の対応 Chione”. TogoDB. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c “Seashells of North Carolina” Hugh J. Porter & Lynn Houser p.36 Imperial venus. (2010/12/1)
- ^ “Veneridae”. Natural History Museum Rotterdam. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “Lirophora paphia”. WoRMS. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b Jun Chen, Qi Li, Lingfeng Kong and Xiaodong Zheng (2011). “Molecular phylogeny of venus clams (Mollusca, Bivalvia, Veneridae) with emphasis on the systematic position of taxa along the coast of mainland China”. Zoologica Scripta 40 (3): 260-271 .
- ^ “Lirophora latilirata”. gbif. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “Lirophora paphia”. gbif. 2022年1月31日閲覧。
- ^ “Calvert Formation, Zone 10”. Georgia Macon Mission by R. Dale Chadwick. 2022年1月30日閲覧。
外部リンク
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