ケプラー

世界宗教用語大事典

ケプラー 【Kepler】

Johannes Kepler ドイツの天文学者。ブラーエ（デンマーク出身の天文学者）の火星観測に基づき、惑星の運動に関する経験法則（ケプラーの法則）を発見、ニュートンの万有引力発見の基盤をつくった。彼は当初、プロテスタント神学を学んだ。新プラトン主義的神秘主義の影響を受け、汎神論的自然観を持ち、人間は神の像に造られており、自然の秩序は神の存在を反映していて、神と自然に美しい調和があると説いた。一六〇四～〇五年の新星出現を機にイエス降誕時の星の研究をし、それは前六年であると算出した。著『世界の調和』他。（一五七一～一六三〇）