カール=オットー・アーペルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 哲学者 > ドイツの哲学者 > カール=オットー・アーペルの意味・解説 

カール=オットー・アーペル

(Karl-Otto Apel から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 01:25 UTC 版)

Karl-Otto Apel
生誕 (1922-03-15) 1922年3月15日
死没 (2017-05-15) 2017年5月15日(95歳没)
時代 20世紀の哲学者
地域 西洋哲学
研究分野 倫理学言語哲学人間科学
テンプレートを表示

カール=オットー・アーペル: Karl-Otto Apel1922年3月15日 - 2017年5月15日)は、ドイツ哲学者フランクフルト大学名誉教授

経歴

ドイツデュッセルドルフ出身。

アーペルは倫理学言語哲学、そして人間科学を研究した。彼はこれらの分野について広範に執筆し、ドイツ語や他の言語で大いに公表したが、彼の作品の多くは英語に翻訳されていない。とはいえ、彼の哲学は圧倒的に広い範囲に影響を与えている。その影響は、ヨーロッパと北米の学界にだけではなく、南米とアジアの学界にまでといった具合に、多くの学界に及んでいる。

アーペルの作品は分析哲学の流儀と大陸哲学のそれを、とりわけプラグマティズムと「フランクフルト学派批判理論」を結びつけている。

著書『理解と説明:超越論的でプラグマティックな見方』(Understanding and Explanation: A Transcendental-Pragmatic Perspective)[1]で、アーペルは理解(Verstehen)と説明(Erklärung)の違いを定式化し直した。この違いはヴィルヘルム・ディルタイ解釈学マックス・ヴェーバー理解社会学に由来するもので、彼はこの定式化を「言語についての、パースから触発された超越論的でプラグマティックな説明」に基づいて行なった。

コミュニケーション理論はコミュニケーションにかんする超越論的でプラグマティックな条件に基づくべきだ、とアーペルは提案してきた。

アーペルはパースについての著書を書きもしたし、米パース学会(the C.S. Peirce society)の元会長でもある。

2017年5月15日ニーデルンハウゼンにてその生涯を終えた[2]。95歳没。

作品

  • 『チャールズ・S・パース:プラグマティズムからプラグマティシズムへ』(Charles S. Peirce: From Pragmatism to Pragmaticism)1981年
  • 『理解と説明:超越論的でプラグマティックな見方』(Understanding and Explanation: A Transcendental-Pragmatic Perspective)1984年
  • 『超越論的記号学を目指して:論文集』(Towards a Transcendental Semiotics: Selected Essays)1994年
  • 『超越論的で記号学的な観点から』(From a Transcendental-Semiotic Point of View)1998年

脚注

  1. ^ Cambridge, Mass: MIT Press, 1984.
  2. ^ “Der Philosoph der "Letztbegründung" und Weggefährte von Jürgen Habermas ist gestorben.”. 南ドイツ新聞. 南ドイツ新聞社. (2017年5月16日). http://www.sueddeutsche.de/kultur/karl-otto-apel-bestreiten-heisst-anerkennen-1.3507893 2017年5月17日閲覧。 

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カール=オットー・アーペル」の関連用語

カール=オットー・アーペルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カール=オットー・アーペルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカール=オットー・アーペル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS