ヘルベルト・シュネーデルバッハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 17:52 UTC 版)

ヘルベルト・シュネーデルバッハ(Herbert Schnädelbach、1936年8月6日 - 2024年11月9日)は、ドイツの哲学者。フンボルト大学ベルリン名誉教授。
フランクフルト学派に属し、ユルゲン・ハーバーマスとカール=オットー・アーペルの流れをくむ人物。主著は『反省とディスクルス』(1977)。他にも多数の著作があるが、日本ではそのうち一部が和訳されているだけである。
経歴
テューリンゲン州アルテンブルクで生まれ、2歳のときに家族でブレスラウ(現ポーランド領ヴロツワフ)に移る。その後ライプツィヒやラインラント=プファルツ州ランダウなどで過ごし、1955年にアビトゥーア資格を所得。
フランクフルト大学に入学し、哲学・社会学・ドイツ学・歴史学などを学ぶ。テオドール・アドルノの指導を受け、1956年に論文『ヘーゲルの主観的自由の理論』で博士号取得。1970年に『経験、基礎付け、反省-実証主義を超えて』で哲学教授資格取得。
1971年フランクフルト大学教授、1978年ハンブルク大学教授、1993年フンボルト大学教授、1988年ドイツ哲学会 (Deutsche Gesellschaft für Philosophie) 会長などの職を務める。2002年フンボルト大学名誉教授。
主な訳書
- 古東哲明訳『ヘーゲル以後の歴史哲学』(法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス、1994)
- 加藤篤子、中川明博訳 『認識論』(晃洋書房、2006)
- 朴順南、舟山俊明、内藤貴訳『ドイツ哲学史 1831-1933』(法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス、2009)
- 長倉誠一訳『現代の古典カント』(未知谷、2023)
脚注
- ^ “Nachruf auf Herbert Schnädelbach – Man braucht viel Vernunft, um sie zu kritisieren” (ドイツ語). www.fr.de (2024年11月10日). 2024年11月11日閲覧。
参考文献
- 『ドイツ哲学史1831‐1933』の訳者あとがき。
関連項目
外部リンク
- ヘルベルト・シュネーデルバッハのページへのリンク