1973年イタリアグランプリとは? わかりやすく解説

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1973年イタリアグランプリ

(Gran Premio d'Italia 1973 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 07:06 UTC 版)

 1973年イタリアグランプリ
レース詳細
日程 1973年シーズン第13戦
決勝開催日 9月9日
開催地 モンツァ・サーキット
イタリア・モンツァ
コース長 5.775km
レース距離 55周 (317.625km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:34.80
ファステストラップ
ドライバー ジャッキー・スチュワート
タイム 1:35.30 (Lap 51[1])
決勝順位
優勝
2位
3位

1973年イタリアグランプリ (Gran Premio d'Italia 1973) は、1973年のF1世界選手権第13戦として、1973年9月9日モンツァ・サーキットで開催された。

概要

前戦オーストリアGP終了時点でのドライバーズランキングは、ジャッキー・スチュワートティレル)が66ポイントで首位、1972年度ワールドチャンピオンのエマーソン・フィッティパルディロータス)が42ポイントで3位。スチュワートはこのレースで4位となって[2]3ポイントを獲得すれば1973年度のワールドチャンピオンとなる。一方のE.フィッティパルディが逆転するには3蓮勝しなければならず、この場合はスチュワートが4ポイント獲得でチャンピオンとなるため[3]、連覇は厳しい状況となった。

フェラーリを離脱したジャッキー・イクスがフリーランスという立場ながらチームに復帰した。

予選はロータスのロニー・ピーターソンがシーズン7度目のポールポジションを獲得。E.フィッティパルディは4位、スチュワートは6位という結果となった。

予選結果

順位 No ドライバー コンストラクター 周回
1 2 ロニー・ピーターソン ロータスフォード 1:34.80
2 8 ピーター・レブソン マクラーレンフォード 1:35.29 +0.49
3 7 デニス・ハルム マクラーレンフォード 1:35.45 +0.65
4 1 エマーソン・フィッティパルディ ロータスフォード 1:35.68 +0.88
5 24 カルロス・パーチェ サーティースフォード 1:36.06 +1.26
6 5 ジャッキー・スチュワート ティレルフォード 1:36.10 +1.30
7 4 アルトゥーロ・メルツァリオ フェラーリ 1:36.37 +1.57
8 23 マイク・ヘイルウッド サーティースフォード 1:36.44 +1.64
9 9 ロルフ・シュトメレン ブラバムフォード 1:36.54 +1.74
10 10 カルロス・ロイテマン ブラバムフォード 1:36.55 +1.75
11 6 フランソワ・セベール ティレルフォード 1:36.58 +1.78
12 15 マイク・ボイトラー マーチフォード 1:36.67 +1.87
13 20 ジャン=ピエール・ベルトワーズ BRM 1:36.88 +2.08
14 3 ジャッキー・イクス フェラーリ 1:36.99 +2.19
15 21 ニキ・ラウダ BRM 1:37.26 +2.46
16 11 ウィルソン・フィッティパルディ ブラバムフォード 1:37.30 +2.50
17 28 リッキー・フォン・オペル エンサインフォード 1:37.40 +3.00
18 19 クレイ・レガツォーニ BRM 1:37.58 +3.18
19 17 ジャッキー・オリバー シャドウフォード 1:37.81 +3.41
20 25 ハウデン・ガンレイ イソ・マールボロフォード 1:38.13 +3.73
21 16 ジョージ・フォルマー シャドウフォード 1:38.66 +4.26
22 12 グラハム・ヒル シャドウフォード 1:38.88 +4.48
23 26 ジィズ・ヴァン・レネップ イソ・マールボロフォード 1:39.24 +4.84
24 29 デビッド・パーレイ マーチフォード 1:39.28 +4.88
25 27 ジェームス・ハント マーチフォード 1:39.82 +5.42
出典:[1]

決勝

予選中の事故のため出走を取りやめたジェームス・ハントを除く24台が出走。スタート後はピーターソンがトップ、2位E.フィッティパルディ、3位デニス・ハルムマクラーレン)、4位スチュワートと続く。7周目、スチュワートのマシンのリヤタイヤが空気漏れを起こしタイヤ交換のため急遽ピットイン、20位に後退する。9周目に3位を走行していたハルムがスピンしてピットインしたため、ロータス2台の1-2位の座は安泰となった。

スチュワートはピットアウト後追撃を開始し、49周目にチームメイトのフランソワ・セベールを抜いて4位に浮上した。

2位のE.フィッティパルディはピーターソンを追い上げるが、チームオーダーが発令されなかった[4]こともあり、終始首位を譲ることなくレースは終了、ピーターソンはシーズン3勝目を挙げる。0.8秒差でE.フィッティパルディが2位となり、ワンツーフィニッシュを達成。ロータスにとっては1967年アメリカGPで記録して以来となった[5][6]。スチュワートは4位に入り、3度目のワールドチャンピオンを獲得した。

決勝結果

順位 No ドライバー コンストラクター 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 2 ロニー・ピーターソン ロータスフォード 55 1:29:17.0 1 9
2 1 エマーソン・フィッティパルディ ロータスフォード 55 + 0.8 4 6
3 8 ピーター・レブソン マクラーレンフォード 55 + 28.8 2 4
4 5 ジャッキー・スチュワート ティレルフォード 55 + 33.2 6 3
5 6 フランソワ・セベール ティレルフォード 55 + 46.2 11 2
6 10 カルロス・ロイテマン ブラバムフォード 55 + 59.8 10 1
7 23 マイク・ヘイルウッド サーティースフォード 55 + 1:28.7 8  
8 3 ジャッキー・イクス フェラーリ 54 + 1 Lap 14  
9 29 デビッド・パーレイ マーチフォード 54 + 1 Lap 24  
10 16 ジョージ・フォルマー シャドウフォード 54 + 1 Lap 21  
11 17 ジャッキー・オリバー シャドウフォード 54 + 1 Lap 19  
12 9 ロルフ・シュトメレン ブラバムフォード 54 + 1 Lap 9  
13 20 ジャン=ピエール・ベルトワーズ BRM 54 + 1 Lap 13  
14 12 グラハム・ヒル シャドウフォード 54 + 1 Lap 22  
15 7 デニス・ハルム マクラーレンフォード 53 + 2 Laps 3  
NC 25 ハウデン・ガンレイ イソ・マールボロフォード 44 周回数不足 20  
Ret 15 マイク・ボイトラー マーチフォード 34 ギヤボックス 12  
Ret 21 ニキ・ラウダ BRM 33 アクシデント 15  
Ret 19 クレイ・レガツォーニ BRM 30 イグニッション 18  
Ret 24 カルロス・パーチェ サーティースフォード 17 タイヤ 5  
Ret 26 ジィズ・ヴァン・レネップ イソ・マールボロフォード 14 オーバーヒート 23  
Ret 28 リッキー・フォン・オペル エンサインフォード 10 オーバーヒート 17  
Ret 11 ウィルソン・フィッティパルディ ブラバムフォード 6 ブレーキ 16  
Ret 4 アルトゥーロ・メルツァリオ フェラーリ 2 サスペンション 7  
DNS 27 ジェームス・ハント マーチフォード 予選で事故

第13戦終了時点でのランキング

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。チャンピオンシップには前半8戦中ベスト7戦、後半7戦中ベスト6戦がカウントされる。ポイントはチャンピオンシップにカウントされるポイント、括弧内は総獲得ポイント。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 『F1全史 1971 - 1975』 ニューズ出版、1993年、125頁。
  2. ^ オートスポーツ、104頁。
  3. ^ 林信次 『サーキット・ヒーロー 速すぎた男たち・16人列伝』 光風社出版、1988年、121頁。
  4. ^ 『F1全史』、56頁。
  5. ^ オートスポーツ、106頁。
  6. ^ カーグラフィック、196頁。

出典

外部リンク

前戦
1973年オーストリアグランプリ
FIA F1世界選手権
1973年シーズン
次戦
1973年カナダグランプリ
前回開催
1972年イタリアグランプリ
イタリアグランプリ 次回開催
1974年イタリアグランプリ



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