G. subroseus Kauffman
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:36 UTC 版)
「オウギタケ属」の記事における「G. subroseus Kauffman」の解説
かさはくすんだ紅サンゴ色ないし帯褐紅色あるいはレンガ色を呈し、湿った時には厚いゼラチン層におおわれる。柄は通常は基部に向かって細まり、頂部近くにゼラチン質の内被膜のなごりを備えることが多く、白色であるが老成するとやや黒ずみ、下方では淡黄色ないし帯橙黄色を帯び、基部は黄色を呈する。トウヒ属・トガサワラ属・モミ属あるいはツガ属の林内に生え、北アメリカ(おそらく全域)およびカナダに分布する。本種については、日本に産するオウギタケとの異同に関して、研究者の間で意見が分かれており、両種を同一種ではないかと疑う意見もあるが、G. subroseus では柄の下半部が黄色ないし明るい橙褐色を呈する(オウギタケでは淡紅色から淡い帯紅褐色)であることや、通常はマツ属以外の樹下に発生することで区別されている。ただし、マツ属(ポンデローサマツ Pinus ponderosa Douglas ex C.Lawson)の林内にも生えるとする観察例も報告されている。なお、柄の基部が細まることなくほぼ上下同大なものを一変種 (var. homobasis Sing.) として区別する研究者もある。
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