Force Touch
Force Touchとは、Appleがスマートウォッチ「Apple Watch」に搭載した、タッチインターフェースにおいてタッチの圧力を感知可能とする技術である。
「Apple Watch」の発表アナウンスにおいては、Force Touchの技術は特に詳しく言及されていない。Apple Watchを紹介するWebページでは、「Retinaディスプレイの周りに配された小さな電極を使って、軽いタップと深く押す操作の違いを判別」することができる技術であると述べられている。
Apple Watchの画面は1.5インチ強といった小さなものであるため、マルチタッチ操作は行いにくい。Force touch機能が搭載されたことで、タップとプレス(押し込み)操作を使い分け、コンテクストに応じた操作を行うことが可能になるとされる。
なお、Apple Watchにはアナログ時計の竜頭に似た「デジタルクラウン」と呼ばれる機構も搭載されている。デジタルクラウンはホームボタンとして機能する他、ダイヤルのように回すことで画面の拡大・縮小といった操作を行うことができる。
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感圧タッチ
感圧タッチ(英: Force Touch)とは、Appleが販売しているMacBook、MacBook Pro、Magic Trackpad 2、Apple WatchやiPhoneシリーズ[注 1]に搭載されている、タッチの強さに反応する触覚フィードバックタッチパネルである。3D Touch(スリーディー タッチ)とも呼ばれる。
画面上をタッチし、一定以上の力を加えて押すと、通常のタッチとは異なる動作が実行される。
概要
2015年9月9日にサンフランシスコのBill Graham Civic Auditoriumで開催された「Special Event September 2015」でiPhone 6s/iPhone 6s Plusが発表された際にiPhoneの新機能「3D Touch」として紹介された[1]。
新たにディスプレイに圧力センサーのレイヤーを配置することで、画面をタッチするだけではなく、押す[注 2]ことで様々な機能を使用することができ、また、弱く押し込む、強く押し込むといった圧力差も検知する。なお2014年9月10日に発表された同社の腕時計型ウェアラブルコンピュータ端末であるApple Watchのディスプレイや2015年以降に発売されたMacBook、MacBook Proのトラックパッド及び周辺機器であるMagic Trackpad 2にも同様の圧力検知機能が存在し、それらの製品では感圧タッチという[2]。
2016年9月7日に発表されたiPhone 7では3D TouchがiOSに深いレベルで組み込まれており、さらに用途が広がったとしている[3]。
なお、iPhoneにおいてはiPhone XS、iPhone XS Maxに搭載されたのが最後である。iPhone XR、iPhone SE、およびiPhone 11、iPhone 11 Pro/11 Pro Max以降にはHaptic Touchが代わりに搭載された。これは圧力感知をしないで、触覚フィードバックのみを行う機能である[4]。
主な動作
3D Touchによる振る舞いはそれぞれの機能にクイックアクション、ピーク、ポップという正式な呼称が与えられている[5]。
クイックアクション
- ホーム画面のアイコンを押し込むとそれぞれのアプリの機能にショートカット。
- iOS 11においてのコントロールセンターでの様々な機能へのショートカット。
ピークとポップ
- Safari中のリンクを押し込むと現在のページを維持したままリンクを開き(ピーク)、手を離すと閉じる。そのまま強く押し込んだ場合はリンク先にジャンプする(ポップ)
- 写真を弱く押し込むと写真一覧を表示したまま写真をプレビュー(ピーク)、強く押し込むと写真が開く(ポップ)
なお、上記の動作はあくまで一例でありiOS 10以降では3D Touchとの親和性が増しているほか、サードパーティーにも開放されておりアプリケーション開発者は自由に3D Touchによる振る舞いを自身のアプリケーションに組み込むことができる[6]。
実装
3D Touch採用iPhoneでは通常のタッチと3D Touchの違いを使用者が区別できるように例外なくTaptic Engineという触覚フィードバック(ハプティクス)装置が端末に内蔵されている。
3D Touchが動作する際は必ずこのTaptic Engineによって端末が僅かに振動し、使用者に3D Touchがアクティブになったことを知らせるようになっている。
なお、Taptic EngineはiPhoneに留まらず、Apple Watch、2015年以降発売のMacBookとMacBook Proのトラックパッド、Magic Trackpad 2にも搭載されている[7]。
対応OS
- iOS 9.0以降[8]
- OS X Yosemite以降
対応ハードウェア
- iPhone 6s/6s Plus
- iPhone 7/7 Plus
- iPhone 8/8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS/XS Max
- MacBook Air (2018)
- MacBook (2015)以降
- MacBook Pro(2015)以降
- Magic Trackpad 2
- Apple Watch(Series 5以前のモデル)
(2021年2月現在)
脚注
注釈
出典
- ^ “アップル、iPhone 6s/6s Plusを発表、9月25日発売”. ケータイWatch (2015年9月10日). 2017年7月12日閲覧。
- ^ “3D Touch - iOS - Apple Developer”. アップル. 2017年7月12日閲覧。(英語)
- ^ “iPhone 7”. アップル. 2017年7月12日閲覧。
- ^ “「iPhone XR」もワンタッチでカメラやフラッシュライトを起動可能に” (日本語). CNET Japan. (2018年9月13日) 2018年9月13日閲覧。
- ^ “3D Touch APIs”. アップル. 2018年4月6日閲覧。(英語)
- ^ “3D Touch - User Interaction - iOS Human Interface Guidelines”. アップル. 2017年7月12日閲覧。(英語)
- ^ “Apple's ‘force touch’ and 'taptic engine' explained”. The Guardian. 2018年4月6日閲覧。(英語)
- ^ “Adopting 3D Touch on iPhone: Getting Started with 3D Touch”. アップル. 2017年7月12日閲覧。(英語)
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