Fc受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/08/08 03:01 UTC 版)
Fc受容体(Fcじゅようたい、Fc receptor、FcR)とは免疫グロブリン(抗体)分子のFc部位に対する受容体タンパク質であり、細胞表面に存在する。免疫グロブリン分子であるIgG、IgA、IgE[免疫グロブリンM|IgM]]に対する受容体をそれぞれFcγR、FcαR、FcεR、FcμRと呼ぶ。
機能
Fc受容体は抗体が結合するための単なる器としての役割だけではなく、抗体の結合は細胞の機能調節にも関与することが知られており、細胞の種類や受容体のクラスによってその影響は異なる。ほとんどのFc受容体は免疫を活性化させる方向に働くが、FcγRIIBは唯一、抑制性のシグナルを伝えるFc受容体である[1]。Fc受容体は抗体により捕捉された抗原分子の貪食や、抗原提示能の増強などの機能を有している。
参考文献
- ^ Takai, T. (2002). "Roles of Fc receptors in autoimmunity." Nat. Rev. Immunol. 2: 580–592. PMID 12154377.
Fc受容体
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「ナチュラルキラー細胞」の記事における「Fc受容体」の解説
NK細胞はマクロファージやその他の細胞種と同様、Fc受容体(抗体のFc部位が結合する活性化受容体)を発現している。これにより、NK細胞は、液性免疫により感作された細胞を標的にした抗体依存性細胞傷害(ADCC)を行う。
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