F1(交雑種)
雑種強勢というのは、品種や系統間の交配によって得られた子どもが、両親の中間よりも優れた 能力を示し、ときには両親のどちらよりも優れた能力を示すことをいいます。 交雑種はこの雑種強勢による体格や発育の効果を期待して行われます。 |
現在、一般に販売されている日本の牛肉の70%は、乳用ホルスタイン雄去勢牛の肉です。この肉質をよくし、また育てやすくしたのがF1です。ホルスタインに和牛を交配し、 肉用として育てます。生まれた子牛は、ホルスタインより少し小さく、毛は黒く、見た 目は和牛に似ています。 平均的体重と出荷までの年月をみると |
ホルスタイン雄去勢牛(肉用) | 和牛とホルスタインを交配した「F1」 |
<和牛>700kg、30カ月 <F1>730kg、24カ月 <ホルスタイン>750kg、20カ月 F1は、和牛と比べて肉の量(体重)が多く、食欲も旺盛で育てやすい。また、和牛より 短い期間で出荷できます。 肉の価格は、和牛を100とすれば、ホルスタインは35〜40、F1は70位となります。 F1は肉質にバラツキがあり、ホスルタインより育てる期間が多少長くなりますが、 価格はよいといえます。 <ミルククラブ情報誌'94 AUTUMN vol.13より> |
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