DESのS-box
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 06:59 UTC 版)
具体例としてDESの 6ビット入力 4ビット出力の S-box の一つ S5 を示す: S5入力の中間4ビット0000000100100011010001010110011110001001101010111100110111101111MSBLSB000010 1100 0100 0001 0111 1010 1011 0110 1000 0101 0011 1111 1101 0000 1110 1001 011110 1011 0010 1100 0100 0111 1101 0001 0101 0000 1111 1010 0011 1001 1000 0110 100100 0010 0001 1011 1010 1101 0111 1000 1111 1001 1100 0101 0110 0011 0000 1110 111011 1000 1100 0111 0001 1110 0010 1101 0110 1111 0000 1001 1010 0100 0101 0011 入力6ビットを中間の4ビットと、MSB,LSBの2ビットに分けて、行・列を選択して、出力4ビットを得る。例えば、入力 "011011" のとき、MSB,LSBは "01" で、中間の4ビットは "1101" である。そして出力として選択される4ビットは "1001" となる。 DESは、規格作成時に8個あるS-boxの設計方針が公開されなかったため、設計者だけが知っているバックドアが仕組まれているのではないかという点について多年に渡る研究がなされた。そして、差分解読法が(再)発見され、線形解読法によるDESの解読実験が成功した1994年になってS-boxの設計方針について公開された。それによるとS-boxは差分解読について耐性を有するように注意深く設計されていたが、線形解読法に対しては考慮されていなかった。
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