カルノー‐サイクル【Carnot's cycle】
カルノーサイクル
1824年にフランスのカルノー(1796~1832年)によって考案された理論的熱サイクル。2つの等温変化と2つの等エントロピー変化から構成され、作動媒体が高温度と低温度間を等温膨張、断熱膨張、等温圧縮、断熱圧縮の4行程で1循環する熱サイクルであり、その効率は高温度と低温度の温度差で定まるというもの。つまりTS線図は、TmaxとTminとの間で長方形となり、最大の面積が得られる。したがって、カルノーサイクルは、熱エネルギーを機械的仕事に変換する最善のプロセスであり、これ以上の効率をもつプロセスは存在しない。ちなみに、内燃機関はカルノーサイクルとは別の熱力学的サイクルに従って作動する。
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