CYP17A1阻害作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:46 UTC 版)
「フルタミド」の記事における「CYP17A1阻害作用」の解説
フルタミドおよびヒドロキシフルタミドは、アンドロゲンの生合成に必要な酵素であるCYP17A1(17α-ヒドロキシラーゼ/17,20-リアーゼ)を阻害する事がin vitroで確認されている。これに伴い、GnRHアナログ治療を受けた男性の前立腺癌患者および女性の多嚢胞性卵巣症候群患者において、アンドロゲン濃度を僅かながらも有意に低下させることが判明している。この様に弱いアンドロゲン生合成阻害作用を有している。しかし非去勢男性にGnRHアナログを併用せずに投与した場合、AR不活化により視床下部-下垂体-性腺軸への負のフィードバックが停止し正常男性レベルまでテストステロン値が上昇するため、臨床的意義はあまりないと考えられる。
※この「CYP17A1阻害作用」の解説は、「フルタミド」の解説の一部です。
「CYP17A1阻害作用」を含む「フルタミド」の記事については、「フルタミド」の概要を参照ください。
- CYP17A1阻害作用のページへのリンク