CALM仮説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/25 05:22 UTC 版)
マッギンはある問題が人間に理解できないこと、つまり認知的に閉ざされる事になることの理由として CALM 仮説(CALM Conjecture)という考えを提唱している。CALM とは Combinatorial atomism with lawlike mapping(直訳:法則的な対応関係をともなう組み合わせ的原子論)の頭文字を取ったもので、人間の思考により捉えられるのは、「対象があり、その対象が他の対象とある種の関係を持つ」といったモデルと合致する場合だけだとする。そしてこうした理解の形式を取れない問題というのは、英才たちが何百年考え続けたとしても解決されることはないのだ、とする。マッギンはこうした問題の例として、意識、意味、自由意志、といった哲学の古典的問題を挙げる。 マッギンは、人間の持つ理解力の原理的な壁を越えるためには、倫理への抵触を許してでも人間の身体をポストヒューマンに改造するしか無いと主張している。
※この「CALM仮説」の解説は、「認知的閉鎖」の解説の一部です。
「CALM仮説」を含む「認知的閉鎖」の記事については、「認知的閉鎖」の概要を参照ください。
- CALM仮説のページへのリンク