御復活のラウレンシオとは? わかりやすく解説

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御復活のラウレンシオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 09:18 UTC 版)

御復活のラウレンシオ
生誕 1614年
ロレーヌ公国
(現・ フランス ムルト=エ=モゼル県
エリメニル
死没 1691年2月12日
フランス王国
パリ
職業 カルメル会修道士
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御復活のラウレンシオ(ごふっかつのラウレンシオ、: Laurent de la Résurrection1614年 - 1691年2月12日)は、カルメル会修道士。英語名はブラザー・ローレンス(Brother Lawrence)。神の臨在の中に生きた。『神の臨在の実践』『神の現存の体験』の著書で知られる。本名は、ニコラ・エルマン(Nicolas Herman)[1]

来歴

1614年、ニコラ・エルマンはロレーヌ公国エリメニルフランス語版に生まれる。当時ロレーヌは戦時下であったため、エルマンも軍人となる。21歳の時、三十年戦争でのスウェーデンとの戦いで負傷し、軍職を退く(1635年8月10日から10月17日の間とされる)。この出来事により、エルマンは神に身を捧げることを考えるようになる。1640年パリにある跣足カルメル修道会に入会する。2年間の修練期を経て、1642年8月14日修道誓願を立てる。ラウレンシオは、料理や靴製造など身分が低い仕事をしながら神の現存を体験した。1691年2月12日の午前9時、フランスのパリで死去した(77歳没)[2]

ラウレンシオの死去後、彼の信仰に感銘を受けたノアイユ枢機卿代理ジョゼフ・ド・ボーフォールが談話と手紙を集めて『神の臨在の実践』を出版した[3]プロテスタントにも影響を与え、ジョン・ウェスレーエイデン・トウザーが紹介した。『神の現存の体験』は複数の言語で出版されている[4]

日本語訳された著書

  • 『敬虔な生涯(ふだんの生活の中におられる神)』栗原督枝訳、CLC出版、ISBN 9784879374011
  • ラウレンシオ修士『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、ドン・ボスコ社、新装版第2刷、2016年10月1日。151頁。ISBN 978-4-88626-045-1
  • ブラザー・ローレンス『神の聖前に在る修練』小原妙子訳、教養文庫
  • 『神とともなる霊的生活』

脚注

  1. ^ Brother Lawrence of the Resurrection (1614-1691) Boston Carmel
  2. ^ 『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、2016年。3-10頁。
  3. ^ Frère Laurent, sa vie Le Carmel en France
  4. ^ 『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、2016年。11頁。



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