バーンズ・アンド・ノーブル
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 14:00 UTC 版)
バーンズ・アンド・ノーブル(Barnes & Noble, Inc.)は、アメリカ合衆国で最大の書店チェーンであり、また最大の専門小売店である。2009年10月現在、同社はアメリカの50州とコロンビア特別区で合計777の店舗を運営している。2020年12月現在、投資運用会社Elliott Managementが所有している。
同社は地域によっては、ブックスター(Bookstar)あるいはB.ドルトン(B.Dalton Booksellers)という名称でも、小規模な書店をチェーン展開している。ブックスターは屋外型のショッピングセンター店舗に、B.ドルトンはショッピングモール内の店舗に使用される名称である。
バーンズ・アンド・ノーブルは大規模で高級感のある店舗を構えることで有名で、多くの店舗がスターバックス・コーヒーを提供する喫茶コーナーとベストセラー本を値引き販売するコーナーを設置している。ほとんどの店舗で雑誌、新聞、DVD、劇画、贈答品、ゲームや音楽メディアを併売している。
歴史
創業は1965年。ニューヨーク大学の学生で、大学内の生協でアルバイトをしていたレオナルド・リッジオが、「本を売るなら、自分でやったほうがうまくゆく」とグリニッジ・ヴィレッジに小さな学生向け書店をオープンしたのがきっかけ。優れたサービスと知識豊かなスタッフのおかげで評判になり、1970年代には6店舗を展開するまでに拡大。その後、5番街の書店を買い取って総合書店へ転身し、全米に積極的に進出した。
レオナルド・リッジオの兄弟であるスティープ・リッジオが2003年1月から2010年3月までCEOを務めた。スティーブ・リッジオは電子書籍への対応に出遅れ、2010年8月には身売りが検討されていると報じられている[1][2]。
2019年6月7日、投資運用会社Elliott Managementはバーンス・アンド・ノーブルを6億8300万ドルで買収すると発表[3]。8月7日に買収を完了した[4]。
Nook
Androidベースの電子書籍リーダー。2009年11月にアメリカ合衆国で発売された。当初は6インチの電子ペーパーディスプレイ搭載機であったが、2011年に7インチカラー液晶ディスプレイ搭載機(Nook Color)が発売された[5]。
出典
- ^ “バーンズ・アンド・ノーブルが身売り検討、電子書籍市場で苦戦” (日本語). ロイター (ロイター). (2010年8月4日) 2010年8月31日閲覧。
- ^ “【電子書籍ウォーズ(上)】グーグルとアマゾンの攻勢 プラットホーム確立が生命線” (日本語). 産経新聞. (2010年8月29日) 2010年8月31日閲覧。
- ^ “Barnes & Noble Set To Be Sold To Elliott Management For About $683 Million” (英語). NPR.org. 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Elliott Completes Acquisition of Barnes & Noble” (英語). Bloomberg.com. (2019年8月7日) 2020年12月21日閲覧。
- ^ “Nook Color first hands-on!(updated: with video)”. engadget.com (2010年10月26日). 2012年8月14日閲覧。
関連項目
- ボーダーズ・グループ - アメリカ国内でのライバル企業グループ。
外部リンク
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の企業 |
Matthews Studio Equipment Rayovac Corp. バーンズ・アンド・ノーブル SearchHound.com, Inc. Preview Systems, Inc. |
書店 |
アシーネ フォイルズ バーンズ・アンド・ノーブル 研文出版 コリア・ブックセンター |
ニューヨーク州の企業 |
コンバース・テクノロジー ハイアー・オクターヴ バーンズ・アンド・ノーブル Zoo York マグノリア・ピクチャーズ |
アメリカ合衆国の小売業者 |
タルボット ベスト・バイ バーンズ・アンド・ノーブル コストコ オールド・ネイビー |
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