AT-4 CS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 08:15 UTC 版)
「AT4 (携行対戦車弾)」の記事における「AT-4 CS」の解説
AT-4 CS(Confined Space)は、AT-4の派生型で、市街地戦闘用に設計された。とくに、バックブラストに対応するため、クルップ式から下記のようなデイビス式に変更した。 通常型のAT-4は、その後方に排出される爆風のために閉所からの射撃は非常に危険であった。発射器後方15m以内に壁などがあれば、爆風はそれに反射して射手自身に火傷をもたらす危険がある。CS型では放出される爆風に対するカウンター・マスとして、封入されている塩水を飛散させ、爆風を吸収する。塩水は真水より比重の点で有利であり、これにより噴射された蒸気が数mで減衰しやすく、閉所からの射撃時に後方の壁から反射した爆風を射手が受けにくくなり、基本型のAT-4よりもはるかに安全である。また、塩水は凝固点が低いため凍りにくく、ある程度の寒冷地でも使用可能である。加えて衝撃を抑えられ、夜間使用時においては派手なバックブラストで敵に居場所を悟られる可能性も低くなった。
※この「AT-4 CS」の解説は、「AT4 (携行対戦車弾)」の解説の一部です。
「AT-4 CS」を含む「AT4 (携行対戦車弾)」の記事については、「AT4 (携行対戦車弾)」の概要を参照ください。
- AT4-CSのページへのリンク