【AN/SPQ-9】(えーえぬえすぴーきゅうないん)
アメリカ合衆国で開発された艦載用レーダー。
X(I)バンドの電波帯を用いる対水上捜索・追尾レーダーである。
Mk 86射撃指揮装置のサブシステムとして使用される。
改良型のAN/SPQ-9Bでは低空目標(シースキミングなど)に対する探知能力が向上している。
また、イージスシステム搭載艦の一部にも、SバンドのAN/SPY-1を補完するレーダーとして、順次追加搭載されつつある。
主な搭載艦
- アイオワ級戦艦(1980年代に追加装備された。)
- タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦
- カルフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦
- バージニア級原子力ミサイル巡洋艦
- スプルーアンス級駆逐艦
- キッド級ミサイル駆逐艦
- タラワ級強襲揚陸艦
スペックデータ
タイプ:パルスドップラーレーダー
重量:538kg(アンテナ重量)
出力:1.2kW
周波数:Xバンド(Iバンド)
パルス幅:0.3~16マイクロ秒
ビーム幅:1.35×3度
ゲイン:37デシベル
回転毎分:60rpm
アンテナ:パラボラ型(2,045×762mm)
探知距離:137m~37km
探知高度:150m
AN/SPQ-9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 01:44 UTC 版)
AN/SPQ-9は、アメリカ合衆国のロッキード・エレクトロニクス(現在のロッキード・マーティン)社が開発した2次元レーダー。当初はMk.86 砲射撃指揮装置の捕捉・追尾レーダーとして用いられており、また、のちには改良型のAN/SPQ-9Bが採用された。
注釈
出典
- ^ a b 岡部 2020.
- ^ a b c Polmar 2013, pp. 548–549.
- ^ a b Friedman 1997, p. 382.
- ^ Richard Scott (2016年3月20日). “USN begins testing of SPQ-9B radar with periscope detection upgrade”. IHS Jane's 360 (Jane's Information Group). オリジナルの2016年3月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ ““第2 検査の結果 | 有償援助(FMS)による防衛装備品等の調達に関する会計検査の結果について | 検査要請 | 会計検査院”. 2021年3月16日閲覧。
- 1 AN/SPQ-9とは
- 2 AN/SPQ-9の概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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