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ピサSC

(ACピサ1909 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 12:17 UTC 版)

ピサSC
原語表記 Pisa Sporting Club Società a responsabilità limitata
愛称 I Nerazzurri (黒と青)
クラブカラー 黒と青
創設年 1909年
所属リーグ セリエA
所属ディビジョン 1部
ホームタウン ピサ
ホームスタジアム アレーナ・ガリバルディ - スタディオ・ロメオ・アンコネターニ
収容人数 25,000人[1]
代表者 ジュゼッペ・コッラード
監督 アルベルト・ジラルディーノ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ピサSCPisa Sporting Club)は、イタリアトスカーナ州ピサに本拠地を置くサッカークラブ。2025-26シーズンは、セリエAに登録されている。

歴史

1909年ピサSC (Pisa Sporting Club) として設立。 1968-69シーズンに初めてセリエAに昇格したが、1シーズンで降格した。1970年代の多くをセリエCで過ごす。1980年以降にセリエAに4回昇格(1982-83、1985-86、1987-88、1990-91シーズン)するも、いずれも1、2シーズンのみで降格した。ドゥンガディエゴ・シメオネが初めて欧州で所属したクラブはピサであり、育成型のクラブとして注目を集めた[2]。1990-91シーズン終了後にセリエBに降格すると、その2年後にはセリエCに降格し、経営破綻して倒産した。

クラブの倒産にともなって1994年にACピサ (A.C. Pisa) として再設立され、1995年にピサ・カルチョ (Pisa Calcio) に改名された。再設立後はセリエDから再出発し、1996年にはセリエC2に昇格した。この頃のピサにはデビューしたてのジョナタ・スピネージらがいた。11年をセリエCで過ごし、2007-08シーズンにセリエB昇格を果たした。

しかし、2009年セリエBからの降格が決定した上に財政難が露呈したため、プロリーグ登録が許可されず。A.C.ピサ1909.S.S.D (Associazione Calcio Pisa 1909 Società Sportiva Dilettantistica) として、再びセリエDからの再出発を余儀なくされた。

2021年の夏に設立時の名前であるピサSC (Pisa Sporting Club) に戻した。

2021-22シーズン、セリエBで3位となりセリエA昇格プレーオフで決勝まで勝ち上がるが、ACモンツァに延長戦の末に破れあと一歩というところでセリエA昇格を逃した[3]

2024-25シーズンはフィリッポ・インザーギを新監督に迎えるとセリエBで2位となり34年ぶりのセリエA昇格を決めた[4]

フィオレンティーナとの関係

本拠地であるピサはフィレンツェの属領であった時期が長く、ピサ市民はフィレンツェに対する屈折した感情を持っている。2002-03シーズン、フィオレンティーナが破産し、そのクラブ名が競売にかけられる事になった。 その際、ピサのオーナーは、「ピサがフィレンツェに対し優位に立てる」と購入の意思を公表した。

破産した旧フィオレンティーナを買収したデッラ・ヴァッレ(高級靴メーカーTOD'Sのオーナー)がインテルやユベントスに、協力を求め競売自体が一年延期(前オーナーの借金関係が清算されるまで、デッラ・ヴァッレは名前購入を避けたがった)したため購入はならなかったが、かなりの大金(一年後にデッラ・ヴァッレが購入した金額は200万ユーロ)を用意していた。

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

記録

2009-10シーズンにセリエD(5部リーグ:アマチュア)ながら年間チケットが3,100枚売られセリエDの歴史的快挙

過去の成績

シーズン ディビジョン コッパ・イタリア
リーグ 順位
2000-01 セリエC1・ジローネA 34 10 12 12 26 36 42 11位 1回戦敗退
2001-02 セリエC1・ジローネA 34 13 3 18 39 45 42 11位
2002-03 セリエC1・ジローネA 34 15 12 7 40 27 57 4位
2003-04 セリエC1・ジローネA 34 13 10 11 44 37 49→48 8位 GS敗退
2004-05 セリエC1・ジローネA 36 11 14 11 35 31 47 9位
2005-06 セリエC1・ジローネB 34 11 6 17 31 43 39 15位 2回戦敗退
2006-07 セリエC1・ジローネA 34 15 13 6 32 20 58 3位
2007-08 セリエB 42 19 14 9 61 44 71 6位
2008-09 セリエB 42 12 12 18 45 55 48 20位[5] 2回戦敗退
2009-10 セリエD・ジローネD 38 24 10 4 66 24 82 1位[6]
2010-11 レガプロ・プリマ・ジローネB 34 10 13 11 39 40 43 10位
2011-12 レガプロ・プリマ・ジローネA 34 11 13 10 37 35 46 7位 2回戦敗退
2012-13 レガプロ・プリマ・ジローネB 30 15 7 8 43 33 52 5位 2回戦敗退
2013-14 レガプロ・プリマ・ジローネB 32 14 10 8 41 27 52 6位 2回戦敗退
2014-15 レガ・プロ・ジローネB 38 16 11 11 44 35 59 5位 3回戦敗退
2015-16 レガ・プロ・ジローネB 34 17 12 5 42 26 63→62 2位 2回戦敗退
2016-17 セリエB 42 6 21 15 23 36 39→35 22位 4回戦敗退
2017-18 セリエC・ジローネA 36 16 13 7 44 30 61 3位 2回戦敗退
2018-19 セリエC・ジローネA 37 19 12 6 47 28 69 3位 4回戦敗退
2019-20 セリエB 38 14 12 12 49 45 54 9位 3回戦敗退
2020-21 セリエB 38 11 15 12 54 59 48 14位 3回戦敗退
2021-22 セリエB 38 18 13 7 48 35 67 3位 2回戦敗退
2022-23 セリエB 38 11 14 13 48 42 47 11位
2023-24 セリエB 38 11 13 14 51 54 46 13位
2024-25 セリエB 38 23 7 8 64 36 76 2位

現所属メンバー

セリエA 2025-26シーズン 開幕戦フォーメーション(3-4-2-1

マイスター
# 9
トラモニ
# 10
マリン
# 6
デヌーン
# 44
アンゴーリ
# 3
カネストレッリ
# 5
カラッチョロ
# 4
シェンペル
# 1
2025年8月31日現在[7]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK アドリアン・シェンペル英語版
3 DF サムエーレ・アンゴーリ英語版
4 DF アントニオ・カラッチョロ英語版
5 DF シモーネ・カネストレッリ英語版
6 MF マリウス・マリン英語版
7 MF メーディ・レリス英語版 ()
8 MF マルテ・ホイホルト
9 FW ヘンリック・マイスター英語版 ()
10 FW マッテオ・トラモニ英語版 ()
11 MF フアン・クアドラード ()
12 GK ニコラス ()
14 MF エベネザー・アキンサンミロ英語版
15 MF イドリッサ・トゥーレ ()
16 FW ルイス・ブッフォン英語版 ()
No. Pos. 選手名
18 FW ムバラ・エンゾラ ()
19 DF トマス・エステヴェス
20 MF ミシェル・アエビシェール
21 MF イサク・ヴラル英語版 ()
22 GK シモーネ・スクフェット
23 FW ケルヴィン・ステングス ()
32 FW ステファノ・モレオ
33 DF アルトゥーロ・カラブレージ
36 MF ガブリエレ・ピッチニーニ英語版
44 DF ダニエル・デヌーン英語版
45 FW アレクサンダー・リンド
47 DF マテウス・ルズアルディ英語版 ()★
72 MF ジャコモ・マウッチ
76 DF ジェレミー・エムバンビ
77 FW メルト・ドゥルムシュ

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

ローン移籍

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
14 MF エベネザー・アキンサンミロ英語版 (インテル)
18 FW ムバラ・エンゾラ (フィオレンティーナ)()
20 MF ミシェル・アエビシェール (ボローニャ)
No. Pos. 選手名
23 FW ケルヴィン・ステングス (フェイエノールト)()
44 DF ダニエル・デヌーン英語版 (チューリッヒ)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK レオナルド・ロリア英語版 (スペツィア)
-- DF ピエトロ・ベルアット英語版 (スペツィア)
-- DF アンドレア・プリマッソ (ヴィス・ペーザロ)
-- MF リッカルド・バッサニーニ (ポンテデーラ)
-- MF アンドレア・ベゲット英語版 (ヴィス・ペーザロ)
-- MF マッティア・サラ (トレス)
No. Pos. 選手名
-- FW ロベルツ・ボッツ (ヴィス・ペーザロ)
-- FW ニコラス・ボンファンティ英語版 (マントヴァ)
-- FW トンマーゾ・フェラーリ (ヴィス・ペーザロ)
-- FW ヤン・ムラカル (アミアン)
-- FW アンドレア・パヴァネッロ (オスピタレット)
-- FW アドリアン・ライチェフ (フロジノーネ)

歴代監督

  • ルイジ・シモーニ 1984.7 - 1985.6
  • ヴィンチェンツォ・グエリーニ 1985.7 - 1986.4
  • ルイジ・シモーニ 1986.7 - 1987.6
  • ミルチェア・ルチェスク 1990.7 - 1991.3
  • ジョヴァンニ・シモネッリ 2002.11 - 2004.6
  • アントニオ・カブリーニ 2004.2 - 2004.11
  • マルコ・マーシ 2004.11 - 2005.1
  • イヴォ・イアコーニ 2005.1 - 2005.6
  • マヌエーレ・ドメニカリ 2005.6 - 2005.10
  • フェルッチョ・マリアーニ 2005.10 - 2006.4
  • マヌエーレ・ドメニカリ 2006.4 - 2006.5
  • ピエロ・ブラーリア 2006.7 - 2007.6
  • ジャンピエロ・ヴェントゥーラ 2007.2 - 2009.4
  • ブルーノ・ジョルダーノ 2009.4 - 2009.6
  • パオロ・インディアーニ 2009.7 - 2009.11
  • ステファノ・クオーギ 2009.11 - 2010.11
  • レオナルド・センプリチ 2010.11 - 2011.2
  • ディーノ・パリャーリ 2011.2 - 2012.2
  • アレッサンドロ・パーネ 2012.2 - 2013.3
  • ディーノ・パリャーリ 2013.3 - 2013.12
  • フランチェスコ・コッツァ 2013.12 - 2014.3
  • レオナルド・メニキーニ 2014.3 - 2014.6
  • ピエロ・ブラーリア 2014.7 - 2015.3
  • クリスティアン・アモローゾ 2015.3 - 2015.6
  • ジュゼッペ・ピロン 2015.3
  • クリスティアン・アモローゾ 2015.3 - 2015.6
  • ジャンカルロ・ファヴァリン 2015.6 - 2015.8
  • ジェンナーロ・ガットゥーゾ 2015.8 - 2016.7
  • ジャンルカ・コロンネッロ 2016.8 - 2016.9
  • ジェンナーロ・ガットゥーゾ 2016.9 - 2017.6
  • カルミネ・ガウティエリ 2017.6 - 2017.10
  • ミケーレ・パツィエンツァ 2017.10 - 2018.3
  • マリオ・ペトローネ 2018.3 - 2018.6
  • ルカ・ダンジェロ 2018.6 - 2022.6
  • ロランド・マラン 2022.7 - 2022.9
  • ルカ・ダンジェロ 2022.9 - 2023.6
  • アルベルト・アクイラーニ 2023.6 - 2024.6
  • フィリッポ・インザーギ 2024.7 - 2025.6
  • アルベルト・ジラルディーノ 2025.6 -

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

脚注

  1. ^ ARENA GARIBALDI – STADIO ROMEO ANCONETANI” (イタリア語). Pisa Calcio. 2012年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月9日閲覧。
  2. ^ footballista 2009/4/8号
  3. ^ 延長戦の末にピサを下したモンツァがクラブ史上初のセリエA昇格!《セリエA昇格プレーオフ》”. 超ワールドサッカー (2022年5月30日). 2022年5月30日閲覧。
  4. ^ 34年ぶりのセリエA昇格——ピサSC昇格が映す、“知とカルチョ”の街ピサ”. カルチョイズム (2025年6月9日). 2025年6月14日閲覧。
  5. ^ 財政難により5部のセリエDへ降格となった
  6. ^ レガ・プロ・セコンダ・ディヴィジオーネに昇格の後、登録が認められレガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネへと2段階の昇格となった
  7. ^ https://pisasportingclub.com/” (イタリア語). Pisa Sporting Club. 2025年8月31日閲覧。

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