731 (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/04 15:57 UTC 版)
731 | |
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監督 | 趙林山 |
脚本 | 趙林山 劉恒 |
出演者 | 姜武 王志文 李乃文 孫茜 馮文娟 |
編集 | 賀翔 |
公開 | 2025年9月18日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 中国語 日本語 ロシア語 朝鮮語 モンゴル語 |
『731』(ななさんいち)は、2025年9月18日に公開された中国映画。本作は人体実験を行ったとされる旧日本軍の「731部隊」を題材にした映画である。
概要
当初は2025年7月31日に公開される予定だったが、当日になっても公開されなかった[1]。予告編が公開された時点から残酷な描写にショックを受ける者が出てきたため、インターネット上ではこれを公開延期の理由として指摘した者がいた一方、反日感情の高まりを抑えるためではないかと見る者もいた[1]。
最終的に満州事変の発端となった9月18日に中華人民共和国で公開された[2]。 興行収入は初日で、3億4500万元(4850万ドル)を超え、今後オーストラリア、米国、シンガポール、韓国などで公開される予定[3]。
中国本土版では、何の脈絡もなく唐突に収容所の廊下で付き人があんどんや番傘まで持っているかなり本格的な花魁道中が行われ、刑場の脇でちょんまげに白装束の男たちが三味線を弾いている、女性の幹部兵士が登場する、731部隊長の石井四郎中将が「世界征服の計画はまた一歩前進した。近いうちに自由の女神、万里の長城、モスクワの赤の広場、パリのエッフェル塔、ことごとくわが支配下に置かれよう」などと発言するなど、抗日神劇のような史実に基づかない演出が散見され、中国でもレビューサイトを中心に酷評された[4][5]。
キャスト
- 王永章:姜武
- 杜存山:王志文
- 顾博轩:李乃文
- 林素贤:孫茜
- 今村佳代:馮文娟
出典
- ^ a b “中国映画「731」上映始まらず、公式SNSは沈黙… 公開延期か”. 毎日新聞 (2025年7月31日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “中国で「731部隊」描く映画公開 興収はや60億円突破”. 日本経済新聞. 日本経済新聞 (2025年9月19日). 2025年9月20日閲覧。
- ^ “中国で映画「731」公開、初日の興行収入が記録更新”. ロイター (2025年9月19日). 2025年9月29日閲覧。
- ^ “「収容所で花魁道中」 中国で大ヒットのトンデモ反日映画「731」のシュールすぎる内容とは 「日本文化それ自体に嫌悪感を抱かせたい意図が」”. デイリー新潮 (2025年9月24日). 2025年9月29日閲覧。
- ^ “731部隊映画に酷評相次ぐ 期待一転、史実無視に怒り―中国”. 時事通信 (2025年9月29日). 2025年9月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 731_(映画)のページへのリンク