60歳定年制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 09:42 UTC 版)
大正時代、東京帝国大学内では停年制を導入すべきか否か盛んに議論が行われていた。入沢は「赤門の空気を一洗し、優秀な学者も多数集めておくには、この停年制に限ると思う」と主張した。さらに「今日のごとき、駆け足で欧米の先進国に追随する過渡的時代には、なるべく働き盛りの活気の多い年代のみを利用して、少し老朽の傾きある時は、直ちに壮年有為の者と更迭せしむるか良いと思う。それには60歳の停年が妥当な制限である」として、過去の功績に左右されず教授に求められる能力に応じて定年制を導入すべきとの考えを示した。入沢の考えを受け継き60歳定年制が東大で導入された。
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