558クアッド・タイマーを使ったジョイスティック・インターフェース回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 23:00 UTC 版)
「555 タイマー」の記事における「558クアッド・タイマーを使ったジョイスティック・インターフェース回路」の解説
Apple II マイクロコンピュータは4回路品の558を単安定モード(ワンショットモード)で使用し、1台のホストに最大4台のパドルまたは2台のジョイスティックを接続することができる。ディスプレイカーソルの点滅にも1個の555が使われている。 IBM PCでも類似の回路が使われている。IBM PCのジョイスティックインターフェース回路では、RC回路のコンデンサはたいてい10nFの容量である。RC回路の抵抗は2.2KΩの外部抵抗とともにジョイスティック内部のポテンショメータで構成される。ジョイスティックのポテンショメータは可変抵抗として振る舞う。ジョイスティックを動かすと、ジョイスティックの抵抗は最小値から100kΩほどに増加する。ジョイスティックは5Vで動作する。 ホスト側コンピュータで動作するソフトウェアは特殊なアドレス(ISAバスI/O 201h)に書き込むことでジョイスティックの位置を検出する処理を開始する。これによってクアッドタイマーのトリガー信号が発生し、RC回路の容量で充電し始めクアッドタイマーからパルスを出力させる。パルス幅はCが5Vの2/3まで充電されるまでにかかる時間によって決まる。ソフトウェアはパルス幅を計測してジョイスティックの位置を判断する。広いパルス幅はジョイスティックの位置が最も右にあることを示し、狭いパルス幅はジョイスティックの位置が最も左にあることを示す。
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