5-シクロヘキサデセノン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/20 05:13 UTC 版)
| 5-シクロヘキサデセノン 5-Cyclohexadecenone[1] |
|
|---|---|
cis-5-シクロヘキサデセノン
|
trans-5-シクロヘキサデセノン
|
|
別称
5-シクロヘキサデセン-1-オン
Musk TM-2 |
|
| 識別情報 | |
|
3D model (JSmol)
|
|
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.048.681 |
| EC番号 |
|
|
PubChem CID
|
|
| UNII | |
|
CompTox Dashboard (EPA)
|
|
|
|
|
|
| 特性 | |
| 化学式 | C16H30O2 |
| モル質量 | 254.41 g mol−1 |
| 外観 | 粘性のある[2]、無色ないし淡黄色の液体 |
| 匂い | ムスク香 |
| 融点 | 5.5-5.8℃ |
| 沸点 | 129-131℃ |
| 水への溶解度 | 不溶 |
| 溶解度 | アルコール、油に可溶 |
| 関連する物質 | |
| 関連する大環状ムスク | シクロヘキサデカノン ムスシェノン エグザルテノン グロバノン |
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 | |
5-シクロヘキサデセノン(英: 5-Cyclohexadecenone)は、化学式が C16H28O で表される大環状合成ムスクの一種である。
合成
シクロドデカノンを塩化スルフリルで塩素化したのち、塩化ビニルマグネシウムテトラヒドロフラン溶液を反応させ、さらにオキシコープ転位する方法をはじめ、さまざまな合成法が研究されている[1]。天然には発見されていない[3]。
用途
アンバー、シベット調の強いムスク香を持つ。比較的新しく開発された香料であり、アルコール剤、化粧品、石鹸などに使用される[1]。商標名として「AMBRETONE」(高砂香料工業)[3]、「velvione」(ジボダン)、「TM-II」などがある。
脚注
参考文献
- 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、136-137頁。ISBN 4-8052-0491-5。
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、398-399頁。 ISBN 4-87326-206-2。
- 5-シクロヘキサデセノンのページへのリンク