4つの基本性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 20:26 UTC 版)
アラビア・ヨーロッパの四大元素説は、アリストテレスの理論を受けついでいる。四大元素は、4つの基本性質「熱・冷・湿・乾」のうち2つを持ち、相互に変換可能であると考えられた。火は熱・乾、空気は熱・湿、水は冷・湿、土は冷・乾の組み合わせであり、配合によって強弱がある。ペルシャ語やアラビア語でマザージュ(Mazaj)といい、「本質」「気質」「体質」「性質」などを意味する。人間にはそれぞれ気質があり、体の各器官や部分にも特定の性質がある。人間以外の動植物その各部分にも、特定の性質があるとされる。また、民族によって、それぞれ生活環境に適した気質を持っていると考えられた。熱性と冷性はエネルギーの集結(集合)や分離(分散)で、湿性と乾性は肉体の状態を表すものである。
※この「4つの基本性質」の解説は、「ユナニ医学」の解説の一部です。
「4つの基本性質」を含む「ユナニ医学」の記事については、「ユナニ医学」の概要を参照ください。
- 4つの基本性質のページへのリンク