3. 捨てる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 05:44 UTC 版)
競技者が引いたカードで組み合わせを作った場合、任意のカードを1枚捨てることができる。捨てたカードは競技者の右側に表を向けて置かれ、すべての競技者、とくに右側にいる競技者がそれを見ることができるようにする。引いたカードで組み合わせを作らなかった場合は、そのカードを捨てなければならない。現実には帥(将)が捨てられることはない(1枚だけで組み合わせを作ることができ、1点が得られるため)。 カードを捨てたあとの競技者の手が完全に組み合わせだけによって構成されているか、手札の数がゼロになったとしても、それではカードの数が20枚にしかならないので、上がりではない。上がるためには、さらに1枚だけの組み合わせを得る必要がある。 カードを捨てたら、その競技者の右隣に座っている(反時計回り)次の競技者の番になる。 以上が基本的なプレイの進め方である。しかし、このプレイ順序には2つの変更が加わる: 他の競技者の引いたカードで組み合わせを作る 他の競技者の捨てたカードで組み合わせを作る この変更はきわめて単純である。ある条件下において、競技者は別の競技者の引いたカードまたは捨てたカードで組み合わせを作ることができる。その時はカードを要求した(鳴いた)人の番になり、その競技者はカードを1枚捨てる。その後は通常と同様に、カードを要求した人の右隣の人の番になる。その結果、ほかの競技者は自分の番を飛ばされ、自分でカードを引いて組み合わせを作る機会を逃してしまうこともある。 複数の人がカードを要求した場合、下の 1 から 5 の順で優先順位が決まる。1 と 4 については、他人のカードを盗むわけではなく、自分自身の引いたカードを使うことに注意。 カードを引いた人が上がることのできる場合は、他の人よりも優先順位が高い。この場合は「自摸(ツモ)」と言う必要がある。 そのカードによって上がることができる場合、その競技者は「胡(フー)」と言い、上がることができる。2人以上が「フー」と言った場合、通常の競技順序で先番の人が優先される。「フー」は誰でも宣言できる。 そのカードによって同一カードの4枚組ができる場合、その競技者は「槓(カン)」と言う。同一のカードによる3枚組ができる場合は「碰(ポン)」と言う。「カン・ポン」は誰でも宣言できる。 カードを引いた人が、そのカードによって将士象・車馬炮・三色兵・四色兵ができる場合および1枚だけの組み合わせができる場合、それを宣言できる。2枚組は宣言できない。 そのカードによって将士象・車馬炮・三色兵・四色兵ができる場合、自分の直前の番の競技者が引くか捨てるかしたカードを得ることができる。このときは「吃(チー)」と言う。 他人が引いたカードまたは捨てたカードで帥・将1枚だけの組み合わせを作ることは、上がる場合以外はできないだろうということに注意。したがって、もし競技者が帥・将を引いた場合は、ほかの競技者がその帥・将の3枚組をすでに持っていて、それを(より高い点数を得るために)4枚組にしたい場合以外は、引いた帥・将は捨てずに手札の中の別のカードを捨てるべきである。
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