3つ股衝撃吸収機構
フロントサイドメンバーの形状による衝撃吸収方式のこと。前方からの衝撃をフォーク状にした左右のサイドメンバーにより、車体全体へ分散させることでキャビンの変形を抑える機構。車体前方からの衝撃はおもにフロントサイドメンバーで受け持つが、前面オフセット衝突の形態では、サイドメンバー自体がキャビンを座屈変形させて生存空間を喪失させてしまう。そのため、フォークメンバーと呼ばれる堅牢な3つ股式メンバーでキャビンとの連結を(1)フロアトンネル(2)フロアバン(3)サイドパネル、と分散することで衝撃の局部集中を避けている。ダイムラー・ベンツのオフセット衝突実験から考案された機構で、1979年のW126(Sクラス)から採用された。
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