20世紀後半から21世紀まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 02:47 UTC 版)
「左道と右道」の記事における「20世紀後半から21世紀まで」の解説
20世紀後半には、左道の信奉者と自称するが黒魔術の信奉者とは自認しない集団が無数に生まれた。アレイスター・クロウリーの弟子ケネス・グラントは著書『影のカルト』(英: Cults of the Shadow、1975年)において、自身と自身のグループのテュポン団がいかに左道を実践しているかを説明した。グラントは左道という語をその起源である東洋のタントラに遡って用い、左道とはタブーを破ることだがバランスを取るために右道と併用すべきだと述べた:193。 アントン・ラヴェイは1960年代にラヴェイ派サタニズム(英語版)を展開する際伝統的なキリスト教道徳を否定し、自身の新しい哲学をある種の左道に分類した。彼は著書『サタンの聖書』において「サタニズムとは白い光の宗教ではない; それは肉体的な者の、現世的な者の、情欲的な者の宗教である—そうした者たちは皆サタンに支配されており、左道の化身なのだ。」 ロシアではヴォルフフ(英語版)・ヴェレスラフ(英語版)の影響下にあるロドノヴェリエ(英語版)のコミュニティ他、アスクル・スバルテ率いるオーディニストのコミュニティに左道が継承されている。イングランドではニカレフ・レシが左道の活動を行っている。ヴェレスラフはタントラおよび左道に関する膨大な著述をも行っている。
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