1999年の香港居住権問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 17:10 UTC 版)
「香港特別行政区基本法」の記事における「1999年の香港居住権問題」の解説
基本法第24条第3項は、同第1項および第2項で規定された香港住民が香港域外で設けた中国国籍の子女を香港住民として規定している。従って文字通り読めば、中国大陸(本土)で生まれた香港人の子女には、香港住民として香港での居住権(永住権)が与えられるはずであった。しかし、中国大陸には主に香港人男性の婚外子が少なくない。1999年の香港政府による推計では約167万人いるといわれる(ただし、推計方法が不正確だと批判された)。彼らが香港へ大量に移住するのを防ぐため、中央政府および広東省は彼らに香港移住の許可(「単程通行証」=本土に帰る必要のない片道切符の意)を与えず、香港政府もその永住権を認めなかった。
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