14C年代のBP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/29 05:15 UTC 版)
「BP (年代測定)」の記事における「14C年代のBP」の解説
14C年代測定では、半減期を5568年とし、キャリブレーションをせずに出した年代を、1950年を基点 (BP 0) とするように換算した年代をBPで表す。他のBPと区別するために 14C BP と表すこともある。 1950年を基点とするのは、14C年代測定法が1949年~1950年に確立されたからである。また、1952年に始まる水爆実験により大気中に大量の14Cが生成され、それ以降の資料に対し14C年代が測定不可能になったため、1950年より新しい資料を測定しようとして値がマイナスになるといった心配もない。 14Cの半減期は、現在では正確な値が5730年と判明しているが、過去の研究でのBP年代との比較を容易にするため、BP年代には5568年が今も使われている。キャリブレーションもしていないので、BP年代はそのままでは暦年代と対応付けることができない。たとえば、「BP 1000 は西暦1950年の1000年前の西暦950年」というのは厳密に言えば誤りである。 ただし、BP年代から単純計算した西暦年を 14C AD や 14C BC で表すことがある。たとえば、BP 1000 は 14C AD 950 と表すことができる。 キャリブレーションをした年代は、cal BP で表す。キャリブレーションには、半減期の補正と、14C生成量の変動の補正が含まれる。1950年が基点なのはそのままである。cal BP年代は、測定誤差に起因する無バイアスの誤差はあるものの、暦年代と対応付けることができる。
※この「14C年代のBP」の解説は、「BP (年代測定)」の解説の一部です。
「14C年代のBP」を含む「BP (年代測定)」の記事については、「BP (年代測定)」の概要を参照ください。
- 14C年代のBPのページへのリンク