13J改改
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 05:04 UTC 版)
1989年用に13J改を改造したエンジン。マツダとしては、このエンジンには正式な形式をつけていないので、13J改改は通称名である。レーシングエンジンとしては、初めて可変吸気機構を採用して高出力を維持しつつ中・低回転域のトルクを確保した。この可変吸気機構は、中回転域用と高回転域用の2段切り替え式で、中回転域には長い吸気菅長/高回転域には短い吸気菅長を与える方式である。中回転域では、高回転域用の短い吸気菅に吸気菅を継ぎ足す形で中回転に適した吸気管長さを確保した。高回転時には、中回転用吸気菅は高回転域吸気菅の上流側に離して固定され、高回転域吸気菅と中回転域吸気菅の間の隙間から空気を吸い込む構造になっていた。可変吸気機構の故障時には、短い吸気菅長で走れるように配慮していた。 他にセラミックアペックスシールとサーメット溶射ハウジングを採用して耐磨耗性の向上と摺動抵抗低減が図られた。公称出力は630ps。
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