.dkドメインの取得合戦
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1997年1月15日午後3時、FILは.dkドメインの取得に関する規制を緩和した。それまでドメイン登録するためには明確な理由が求められたが、それが撤廃されたため前例の無い.dkドメインの取得合戦となった。1996年末までの.dkドメインの登録数は6500だった。それが1997年2月1日には倍増し、1997年末には41000に達した。この一件で、「いい名前」のドメインを素早く登録するための方法を知っていたFILのメンバーや、大量のドメインを取得し占領した個人に対する一連の訴訟が発生し、2000年代まで尾を引いた。 1997年12月、Tele DenmarkはDK Hostmasterを通じて1998年から登録料として年間340デンマーク・クローネを徴収するとアナウンスした。このことはFILのメンバーに知らされていなかったため物議を醸した。 DK Hostmasterは財政的には実質Tele Danmarkの一部だったため、登録料について話し合いをしている間は、DK Hostmasterの予算は審議を経ずに執行されていた。この事についてFILは、非営利のDK Hostmasterという組織を通じて権利を濫用し不当に利益を得ていると批判した。なお、後にFILの取締役会(後に解任)がTele Danmarkに対してFILに断りなく料金を設定する権利を与えていたことが明らかになった。 こうした結果、1998年3月Tele DanmarkはDKnet A/Sの商業部門はTele Danmark InternetとDKnet A/Sに移管し、残ったDK HostmasterはDK Hostmaster A/Sに改称して売りに出すと発表した。Tele DanmarkはFILのような通信やインターネットの企業連合に対して買収するように働きかけた。この件は、Tele DanmarkはDK Hostmasterを所有していないので売却することはできないとしていたFIL内で再び物議を醸した。
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