うるわし・い〔うるはしい〕【麗しい/▽美しい】
読み方:うるわしい
[形][文]うるは・し[シク]
1 精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま。心あたたまり、うつくしい。「—・い母性愛」「—・しい友情の発露」
2 形・色・容姿などが、目に快く映るさま。うつくしい。「—・い女性」「見目(みめ)—・い」「—・い歌声」
3 機嫌・顔つきが晴れ晴れしているさま。「本日も御機嫌—・しくいらっしゃる」
「畳(たた)なづく青垣、山籠れる大和し—・し」〈記・中・歌謡〉
㋑人の性格・行動などが、きちんとしていてよい。折り目正しく、きちょうめんである。
「いみじう気高げにおはする女の—・しく装束(さうぞ)き給へるが」〈更級〉
「—・しくは、ただくるくると巻きて、上より下へ、わなの先を差しはさむべし」〈徒然・二〇八〉
「山吹は日に日に咲きぬ—・しと吾(あ)が思(も)ふ君はしくしく思ほゆ」〈万・三九七四〉
7 人と人との間柄が良好なさま。仲がよい。親しい。また、むつまじい。
[補説] 元来、「うつくし(い)」は、かわいい、愛すべきだ、の意を表し、「うるわし(い)」は、整った、端正な美を表した。「うつくし(い)」が「きれいだ」となるのに対し、「うるわし(い)」は「りっぱだ」に近づく。
「麗しい」の例文・使い方・用例・文例
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