BCG
【概要】 結核予防用のワクチンで、カルメとゲランが作ったウシ型の弱毒結核生菌。皮下に接種する。増殖力は弱いが細胞性免疫能を誘導する力が強いため、生着しないで排除される。免疫が成功するとツベルクリン反応は陽性にかわる。ツベルクリン反応が陰性の人は結核菌に感染したことがないものとみなし、免疫力をつけさせるために接種するが、年月がたつと効力は弱まる。
【詳しく】 結核が公衆衛生上で大きな脅威となっている地域では、ツベルクリン反応でスクリーニングし、BCG接種をして地域社会として結核への抵抗力をつけることが、結核流行を予防することに貢献した。成人でのBCG接種が結核予防に有効かどうかは確定していない。先天性免疫不全症やエイズなどの患者にBCGを注射すると、生着して感染症を起こす危険性がある。全血インターフェロンγ応答測定法(クォンティフェロンTB-2G)では陽性化しない。
《参照》 結核、 ワクチン、 ツベルクリン反応、 細胞性免疫、 クォンティフェロンTB2G

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