71式対空レーダ装置JTPS-P5とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 武器・装備 > 兵器 > 陸上自衛隊のレーダ装置 > 71式対空レーダ装置JTPS-P5の意味・解説 

71式対空レーダ装置 JTPS-P5

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 10:27 UTC 版)

JTPS-P5
種別 2次元レーダー
目的 捜索
開発・運用史
開発国 日本
就役年 1971年
別名 P-5
送信機
周波数 Sバンド
パルス 25マイクロ秒
(1マイクロ秒にパルス圧縮)
パルス繰返数 400 pps
送信尖頭電力 60 kW
アンテナ
形式 パラボラアンテナ
直径・寸法 高さ2.45 m×奥行2.9 m×幅5.1 m
アンテナ利得 33 dB
ビーム幅 水平1.5°×垂直30°
(コセカント2乗特性)
走査速度 6 rpm
探知性能
探知距離 最大320 km (170 nmi)
その他諸元
重量 約2,600 kg
電源 200 V, 60 Hz, 30 kVA (3相4線式)
(消費電力20 kVA)
テンプレートを表示

71式対空レーダ装置 JTPS-P5(ななひとしきたいくうレーダそうち ジェイティーピーエスピーご)は、陸上自衛隊の装備。対空警戒用のレーダー装置として高射特科部隊に配備される。三菱電機が製作を担当した。

特徴

主たる構成品は下記の通りである。

主要電子機器は2基のシェルタ(2,200×4,500×2,300 mm)に収容・固定されている。シェルタJS-P2はレーダーの送受信を担当し、空中線部と受信機、送信機、信号処理器などが設置される。一方、シェルタJS-P3は装置全体の制御を担当し、指示器や遠隔指示器、プロッティングボードなどが設置される。指示器はPPIスコープ(平面位置表示機:Plan Position Indicator scope)、Aスコープを使用している。これらのシェルタは、最大100メートル離して配置することができる。ボンネット型TSD・2トン半トラック2両により移動でき、またヘリコプタによる空輸も可能である。なお、移動時には空中線部の反射板部分は取り外されて、JS-P3に収容される。また、2基のシェルタおよび電源車には、70式野外電話機が1基ずつ配される。

主に師団旅団隷下の高射特科大隊に配備されて、中高度以上の目標に対する主たる監視手段として用いられた。1988年より後継の対空レーダ装置 JTPS-P14が就役を開始しており、現在ではほぼ退役している。

参考文献

関連項目

外部リンク

画像外部リンク
霞ヶ浦駐屯地の展示機材。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「71式対空レーダ装置JTPS-P5」の関連用語

71式対空レーダ装置JTPS-P5のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



71式対空レーダ装置JTPS-P5のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの71式対空レーダ装置 JTPS-P5 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS