1cm線量当量
外部被ばくによる、実効線量(旧名称は実効線量当量)を簡単に評価するために用いられる単位で記号はH1cm。
放射線被ばくによる、確率的影響を評価するには実効線量を求める事が必要であるが実際には直接測定できないので、被ばくの管理基準となる量が必要になる。ICRU(国際放射線単位・測定委員会)は1cm線量当量を提案したものを我が国も含めて国際的に使用されている。
放射線管理上もっとも重要なX線及びガンマ線を人体組織が受けた場合、被ばく線量がもっとも高いのは人体表面ではなく人体組織のある深さである。1cm深さの被ばく線量を評価の基準とすれば、常に実効線量より高い値となり、安全余裕をもって被ばく管理を行うことができる。電子ポケット線量計や放射線管理用のサーベイメータ等はこの量を表示するよう調整されている。
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