黒色のポカリスエット
作者佐藤友哉
収載図書灰色のダイエットコカコーラ
出版社講談社
刊行年月2007.5
黒色のポカリスエット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 15:08 UTC 版)
「灰色のダイエットコカコーラ」の記事における「黒色のポカリスエット」の解説
「僕」が6歳で祖父が健在だった頃の話。左手の親指と薬指を無くし、白内障により失明し、刺青を消すために鉄板で焼いた背中がケロイド状態という、満身創痍であるにもかかわらず町に君臨する覇王である祖父。そんな祖父を僕は崇拝していた。 ある日、祖父の会社の社員であるハネダの息子が誘拐される。犯人は2000万円の身代金を要求。祖父はそれを引き受けるが、それと引き換えに祖父は事件への参加を要求する。さらに誘拐犯の要求はエスカレートし、ヤクザの事務所への殴り込みを強行する。後にこの事件は狂言誘拐だったことが判明し、「肉のカタマリ」であるハネダは発狂し家族を暴行する。 かつて祖父に「直系」と呼ばれ、覇王を夢見た僕であったが現在はかつて自分が唾棄していた「肉のカタマリ」と同じであることを改めて認識し絶望するが、狂言誘拐事件のときに祖父がヤクザから奪ってきた拳銃を発見し、6歳の頃と同じようにロシアンルーレットをする。銃弾は発射されず、再び覇王を目指すことを決意する。
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