黒炭の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 06:51 UTC 版)
黒炭は主にナラ、カシ、クヌギなどが専用の土窯で比較的低温で炭焼され、密閉鎮火して製造された木炭である。 備長炭に代表される白炭との大きな違いは製法にあり、白炭は精錬時に内部温度が1000度ほどになるのに比べ、黒炭は400度から700度ほどとされている。ただし、近年では白炭精錬時と同等の1000度に達する高温で精錬し、炭化率も白炭と同等のユーカリ材等を使用した高品位な黒炭も存在する。 黒炭と白炭の大きな違いは消火方法であり、白炭は灼熱した状態で窯の外へ掻きだし、白色の消し粉を掛けて急冷鎮火させるが、黒炭は焚き口に蓋をしたうえで煙突にも蓋をし、酸欠下で消し壺のように時間をかけて鎮火させる点にある。 黒炭は白炭に比べて柔らかく、白炭よりは比較的容易に着火剤やバーナーで着火することができ、燃焼温度や火勢自体は強く、着火しやすい。
※この「黒炭の性質」の解説は、「黒炭」の解説の一部です。
「黒炭の性質」を含む「黒炭」の記事については、「黒炭」の概要を参照ください。
- 黒炭の性質のページへのリンク