魯迅と漢字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 10:15 UTC 版)
魯迅は、中国の近代文学の元祖であり、同時に国民精神の改造を生涯の課題とした作家である。漢字(当時の漢字は主に康熙字典体である)に対して、「漢字が滅びなければ、中国が必ず滅びる」と断言し、以下のように述べている。 この四角い字(漢字)の弊害を伴った遺産のお陰で、我々の最大多数の人々は、すでに幾千年も文盲として殉難し、中国もこんなほかの国ではすでに人工雨さえ作っているという時代に、我々はまだ雨乞いのため蛇を拝んだり、神迎えをしたりしている。もし我々がまだ生きていくつもりならば、私は、漢字に我々の犠牲になって貰う外はないと思う。(松枝茂夫訳『魯迅全集』(1956年)岩波書店刊に所収されている)
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