魔術 (セレマ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/09 09:44 UTC 版)
魔術(まじゅつ、Magick)は、アレイスター・クロウリーのセレマの文脈においては、〔非日常的な〕儀式魔術のみならず、意志の日常的な行為をも含めて、「〈意志〉に応じて変化を生ぜしめる科学にして技芸である」と定義される。クロウリーは次のように書いた。「いかなる対象にも、その対象にとって本来的に可能である限りの変化を起こすことは理論的に可能である[1]。」 ジョン・サイモンズとケネス・グラントはこれにもっと深いオカルト的意味を付与している[2]。
- ^ Crowley, Aleister. Magick, Book 4. p. 127. "魔術的操作とは何か?事実上〈意志〉によって引き起こされるあらゆる事象であると定義してよい。ジャガイモ栽培も銀行業務もわれわれの定義から除外してはならない。魔術的行為の非常に単純な例をひとつ挙げよう。鼻をかむことである。"
- ^ John Symonds; Kenneth Grant (1973). “Introduction”. In Crowley, Aleister. Magick. Samuel Weiser. ISBN 978-0-7100-7423-2. "Magick のアングロ・サクソン的 k は、クロウリーの奇抜な表現のほとんどと同様に、かれの行ったような魔術の種類を示すための手立てである。Kはアルファベットの11番目の文字であり、11は魔術をあらわす基本的な数字である。なぜなら11はクリフォト - 魔術を行う前に克服すべき悪魔的にして混沌とした諸力の地下世界 - の数字とされているからである。Kには他にも魔術的含意がある。それは創造的エネルギーの力ないし「シャクティ」的側面に相当する。というのも k は古代エジプト語の khu、すなわち魔術的力なのである。特に、〈大作業〉の特定の局面において魔術師が用いる棒(すなわち男根)の補完物であるクテイス〔κτείς〕(膣)を表している。"
- ^ Crowley, Aleister. “A Lecture on the Philosophy of Magick”. The Revival of Magick. p. 207.
- ^ Magick in Theory and Practice, Book 3 of 4 by Aleister Crowley
- ^ Crowley (1973), ch 1.
- ^ Magick in Theory and Practice
- ^ Crowley (1973).
- ^ Crowley, Aleister (1990). Magick in Theory and Practice (Photo-offset edition. ed.). Magickal Childe Publishing. ISBN 1555217664.
- 1 魔術 (セレマ)とは
- 2 魔術 (セレマ)の概要
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