高円寺 (杉並区)とは? わかりやすく解説

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高円寺 (杉並区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 18:20 UTC 版)

高円寺
所在地 東京都杉並区高円寺南4-18-11
位置 北緯35度42分13.4秒 東経139度39分10.2秒 / 北緯35.703722度 東経139.652833度 / 35.703722; 139.652833座標: 北緯35度42分13.4秒 東経139度39分10.2秒 / 北緯35.703722度 東経139.652833度 / 35.703722; 139.652833
山号 宿鳳山[1]
宗派 曹洞宗
本尊 観音菩薩
創建年 弘治元年(1555年
開山 建室宗正[1]
中興 無倫[1]
正式名 宿鳳山 高円寺
法人番号 1011305001276
高円寺 (杉並区) (東京都区部)
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高円寺(こうえんじ)は、東京都杉並区高円寺南4丁目にある曹洞宗寺院である。山号は宿鳳山(しゅくほうざん)。

歴史

弘治元年(1555年)、中野成願寺三世建室宗正により開山された。将軍徳川家光が鷹狩りの際、雨宿りのために当寺に立ち寄り、時の住職が家光を将軍としてではなく一般の雨宿りの客として、さりげなくもてなしたことが気に入られ、家光は鷹狩りの度に当寺に立ち寄るようになったことで、当寺は広く知られるようになった。これが何年も続いたことで、家光は世話のお礼に宇治から茶の木を取り寄せ、自ら手植えをしたとされ、この「お手植えの茶の木」は今も境内に見ることができ、またこのような徳川家ゆかりの寺であることから「三つ葉葵の紋」を所々で見ることができる。

それまで当地は小沢村と呼ばれていたが[2]、徳川家光が当寺の名から高円寺村と改称したとされ、それが現在の「高円寺」という地名に至っている。かつて寺の周辺に桃の木が多くあり桃園とも言われ、本尊は「桃園観音」[1]、寺は「桃堂」、門前を流れた川は「桃園川」と呼ばれていた。

寛保2年(1742年)、弘化4年(1847年)、明治33年(1900年)、昭和20年(1945年)と4度罹災し、堂舎や古記録類の多くを消失した。現在の本堂は昭和28年(1953年)に宮大工・中村青雲により再建された。

境内

本尊は観音菩薩像で、他に室町期の作とされる阿弥陀如来坐像も安置されている。

  • 開運子育地蔵堂
  • 稲荷社
    門柱に龍の細工が施された石鳥居「双龍鳥居」がある。双龍鳥居は西に約1キロメートル離れた馬橋稲荷神社にもあり、礎石に同じ石工の名が刻まれている。さらに、品川区にある品川神社にもある。この鳥居は東京三鳥居の1つといわれている[3]

脚注

参考文献

  • 「高円寺村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ123多磨郡ノ35、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763995/27 
  • 「高円寺村 高円寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ123多磨郡ノ35、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763995/28 

関連項目

外部リンク


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