駆逐戦車と対戦車車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:13 UTC 版)
詳細は「駆逐戦車」を参照 駆逐戦車とは一言で表すと「戦車を駆逐するための戦車」である。主に第二次世界大戦時のドイツ陸軍が数多く運用した。 当初ドイツ陸軍が運用していた対戦車自走砲は、装甲が薄いため防御力が低く、車高の高さから敵に発見され易く、損耗率が高かった。そのため、全高の低い固定式戦闘室に厚い装甲を施した対戦車自走砲が作られるようになった。これらの車両は高い防御力を有するため、「自走砲」と言うより「旋回砲塔を持たない戦車」に近い存在であるため、戦車駆逐車(Panzerjäger)ではなく駆逐戦車(Jagdpanzer)と呼ばれるようになった。実際にIV号駆逐戦車の一部のタイプなどは「戦車」に分類され、戦車大隊に配属されていた。 ただし、構造が駆逐戦車に似ていれば駆逐戦車と訳される場合もある。アメリカ陸軍が運用した対戦車自走砲のM10、M18などは、軽装甲で旋回砲塔式の対戦車自走砲であり、正式にはgun motor carriage(機動砲架)に分類されていた。この種の車両の訳語としては、Tank Destroyerに由来する戦車駆逐車が充てられるが、T28重戦車のように構造上駆逐戦車と同一であれば、駆逐戦車と訳される場合もある。
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