類似性のある配色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 08:17 UTC 版)
まずは「ドミナントカラー」。ドミナント(dominant)には「支配的・優勢な」という意味があり、色相を統一して調和を狙う配色技法である。近い印象の色を組み合わせることで、多色配色でも統一感を生み出しやすいことが特徴。全く同じ色相を用いることが基本ではあるが、統一感を保てれば類似した色相まで用いることもできる。ドミナントカラーの中で比較的明度差を大きくとったものを特に「トーン・オン・トーン」と呼び、これは統一感がありながらコントラストのある配色技法である。 ドミナントカラー s2 b2 v2 dp2 トーン・イン・トーン lt2 dk2 「ドミナントトーン」の場合はトーンを統一するが、明度のみ・彩度のみを統一した配色も考えられる。ドミナントカラーと同じく統一感を生み出しやすいことが特徴で、統一感を保てれば類似したトーンまで用いることもできる。ドミナントトーンの中で比較的明度差が大きくならない色相を選んだものを特に「トーン・イン・トーン」と呼び、より統一感が生み出しやすい配色技法である。また、ドミナントトーンの中でダルトーンを主とした中明度・中彩度のトーンで統一したものを特に「トーナル」と呼び、穏やかで落ち着いた印象を与える配色となっている。 ドミナントトーン b2 b6 b4 b24 トーン・オン・トーン dp2 dp16 トーナル d2 d8 d20 d12 さらに、色相とトーンがほぼ同じである配色は「カマイユ」と呼ばれ、カマイユ(camaïeu)はフランス語で「単色画法」を意味する。遠くから見ると単色に見えるほどぼんやりとした曖昧な配色で、色相の印象を強める効果が期待される。カマイユに対して若干の違いがある配色は「フォ・カマイユ」と呼ばれ、フォ(faux)はフランス語で「偽りの」を意味する。統一感を出しつつ適度に差があるため、コーディネートしやすいとされる。 カマイユ lt8 p8 フォ・カマイユ lt8 p6
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