非古典的インフラマソーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 13:56 UTC 版)
「インフラマソーム」の記事における「非古典的インフラマソーム」の解説
非古典的インフラマソーム(non-canonical inflammasome)という名称は、これらのインフラマソーム複合体がカスパーゼ-1に依存しないことに由来する。マウスでは非古典的インフラマソームはカスパーゼ-11に依存しているのに対し、ヒトの非古典的インフラマソームはカスパーゼ-4とカスパーゼ-5に依存している。これらのカスパーゼは全て、細胞内のLPSに直接結合し、その後ガスダーミンDの切断とピロトーシスによる細胞死を誘導する高分子複合体を形成する。さらに、非古典的インフラマソームはガスダーミンDによって形成される膜のポアを介してカリウムの流出の引き金を引くことで、間接的にNLRP3インフラマソームを活性化している可能性がある。その後、NLRP3インフラマソームが炎症性サイトカインのプロセシングを媒介することで、非古典的インフラマソームの活性化に応答したIL-1βとIL-18の放出が行われる。
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