静摩擦係数
物体が他の物体に接触しながら運動するとき、その運動に抵抗する力が働く、この現象を摩擦と呼び、その力を摩擦力という。摩擦は相対速度の有無により、動摩擦と静摩擦、運動の状態により、滑り摩擦と転がり摩擦とがある。静摩擦係数とは静摩擦状態、すなわち相対運動を行っていない状態での、2つの物体の接触面に生じる摩擦力と接触面に直角に作用する力との比をいう。この値は両者の材質、両接触面の状態、例えば仕上げ面粗さ、潤滑剤の有無などで決まる。各種機械類や自動車の構成部品で、各種摺動部位にあっては摩擦損失を少なくし性能の向上を期すだけでなく、省エネルギーの面からもこの値をできるだけ小さくする各種工夫、改善がされている。
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