電子線ホログラフィー
電子波の干渉性を利用し、物体を透過した散乱波(物体波)と光源から直接やってくる波(参照波)を電子線バイプリズムで偏向させ干渉させて電子線ホログラムを得る。そのホログラムに再生用の照明光を照射するかあるいは画像処理(フーリエ変換)することにより、物体波の振幅と位相(波面)を再成する手法のことをいう。電子ビームでホログラムを得るためには、高輝度で干渉性の高いビームを作る電界放出型電子銃が不可欠である。この手法により、微小領域の電場や磁場の変化を観察することができる。もともとはGaborによって電子顕微鏡の収差を除くために考えられたものであるが、当初の目的とは異なる電磁場の観察という分野が拓かれた。
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