難澁

デジタル大辞泉

なん‐じゅう〔‐ジフ〕【難渋】

読み方：なんじゅう

［名・形動］(スル)

１ 物事の処置や進行がむずかしくてすらすらいかないこと。また、そのさま。「交渉は—している」

「風俗史を編成すること頗る—なる業なるのみか」〈逍遥・小説神髄〉

２ 困ること。もてあますこと。また、そのさま。「泥道を歩くのに—する」

「脚に—な腫物があった」〈鏡花・高野聖〉

３ 生活が苦しいこと。貧乏なこと。「不景気で暮らし向きが—する」

「徒に有産の輩を覆して無産の—に陥れたるに似たれども」〈福沢・文明論之概略〉

４ 人に金品を与えたり、貸したりするのを惜しむこと。

「主俄に欲念おこって、ほうびの金を—せしめんがため」〈仮・伊曽保・上〉

難読語辞典

難渋

読み方：ナンジュウ（ｎａｎｊｕｕ）

物事がすらすらと運ばないこと

短編小説作品名辞典

難渋

作者敷田正徳

収載図書ダンケ・シェーン
出版社せいうん
刊行年月2005.3
シリーズ名作品集

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「 難渋」の例文・使い方・用例・文例

• その会社は彼の管理下で難渋(なんじゆう)した.
• 彼はすっかり難渋している[借金で首が回らない].
• 降雨欠乏のため百姓が難渋している
• ひどく難渋している
• あの家は今困っている（難渋している）
• 一家は難渋している
• 貧苦に迫って難渋している
• 彼は病気で難渋している
• 僕は夏は暑さで難渋する
• 生活難で難渋する者が多い
• 彼のやつれた様子から推察するとよほど難渋したらしい
• 人が難渋するのを高みの見物していられぬ
• 物事がはかどらずに難渋するさま