陛下号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 04:28 UTC 版)
国王に対する呼びかけとしては、「(His/Her) Majesty」が用いられており、日本では通例陛下と訳される。 12世紀頃からイングランド国王は「Highness」(殿下)の称号を用いてきた。この称号は当時のヨーロッパの君主である神聖ローマ帝国、フランス王国、カスティーリャ王国、アラゴン王国でも用いていた称号に該当し、当時は最高の格式を持っていた。しかし16世紀になると神聖ローマ皇帝とフランス国王は「Majesty」に該当する称号を用い始めた。イングランドにおいて「Majesty」の称号はそれ以前にも散発的に用いられていたが、ヘンリー8世の時代から本格的に用いられ始めた。ただし国王の称号として「Majesty」のみが使用されたわけではなく、「Highness」や「Grace」(グレース (称号)(英語版))も混用されていた。 またスコットランドでは当初「Grace」が用いられていたが、後に「Majesty」となり、ジェームズ1世がイングランド・スコットランド両国王となると「Majesty」が正式となった。実際の使用に際しては「最も優れた陛下(英語版)」「最も慈悲深き陛下(英語版)」といった成句としても用いられている。
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